column/02685 @900-
つけめん「仁鍛」で つけめん味玉六厘舎の彷彿と太麺の剛さ
「東池袋大勝軒」出身で、「六厘舎」と「次念序」での修行を経た店主が、満を持して開いたお店が六角橋に出来たと知ったのは、いつのことだったか。
ぎずもさんのサイトを改めてみると、この4月に開店日のレビューがあるね。
初夏の頃、横浜から白楽に寄ってみようと念のため15時過ぎくらいに電話したら、その日はもう仕舞い、なんてこともあった。
だいたい、夕方には終了となるらしい。
ならばとこの日に漸く、残暑厳しい中の正午、白楽の駅に降り立ちました。
じりじりと太陽が照らす裏通りに、6、7人のひと集りがあるのが目的地の「仁鍛」だ。
壁に庇に白いスパンが張られ、半分下ろされたシャッターの塗り色も白。
無彩色のファサードに白い暖簾が揺れています。
以前お邪魔したらーめん「福耳」も近くだね。
硝子に貼られた品書きから、目星をつけつつ待つこと10数分。
小じんまりした店内のL字カウンター一番奥へと収まって、
「つけめん」を「味玉」添えでお願いします。
まず、刻んだチャーシューがごろごろ入って、魚粉がたっぷし浮かぶつけ汁が渡されます。なるほど、「六厘舎」で歓喜した光景を彷彿とさせてくれるね。
そして間を置かずして麺の器が「お待たせいたしましたー」とやってくる。見るからに太く、力強い。
太い分麺のエッジが立って、表情をくっきりとさせている。
矢も盾も堪まらず、むずと麺を掴んで汁に浸す箸。
動物系のがっしりした下地スープと魚介系出汁に魚粉の風味。
この黄金率を、ボク、全然否定できない(笑)。
一方、浸し啜った自家製太麺はというと、見た目通りの剛さ。
太打ちの田舎そばの野性を思わす食感も、つけ汁と一体となっての味わいから考えるとややゴワゴワが気にかかる感じ。
力強いながら、どこかクニっとした歯触りの麺がやっぱり一番合うように思う。
というか、そんなンが好き(うふ)。
もしかしたら、「あつもり」の方が、そのイメージに適うのかもしれないな。
白楽の、六角橋の裏通りに行列をつくる白い暖簾「仁鍛」。暖簾を振り返りながら、
あの麺の歯応えと”鍛”という文字の語感が妙に符合しているように思えてきた。
「仁鍛」にどんな想いが籠っているのか訊ねそこなったけど、もしかしたらそんな意味合いも含んでいるのかもしれないなぁなんて考えを飛ばしてみたりする。
暫くしたらまた食べたくなる予感ありあり。その時は、「あつもり」で。
大宮方面、ましてやその先にはとんと寄る機会がないけれど、鴻巣「次念序」にも行ってみたいな。
口関連記事:
つけめん「六厘舎」で つけめん豚ほぐし味玉ううううまぁい!(06年06月)
らーめん「福耳」で のりらーめん物足りない仄かな風味(06年04月)
「仁鍛」 横浜市神奈川区六角橋1-17-29 045-421-0537 [Map]