ずっとずっと気になっていた白金の「ロンフウフォン」。
予約のとれない中華料理店の代名詞ともなっていたお店にやっとこ、お邪魔する機会を得られました。
月島仮面さん&くにさん、ありがとう。
広尾からトコトコ歩いて恵比寿三丁目から辿る、
白金北里通り。
以前訪れたことのある姉妹店の「ロウホウトイ」を右手に、「きえんきえら」を左手にしながらさらにその先へ。
目印のHITACHIの看板が見えてきました。
見上げるスポットに照らされた庇のテントに「LONG-FU-FONG」の文字が窺えますが、ぱっと見は町の電気店の建物。そんな何気ない電気店の2階に予約殺到のお店あるってところも、隠れ処的知る人ぞ知る感があっていいのでしょうね。
ビールで喉を潤して、前菜「ピータン豆腐」。
コクある豆腐にかけられた蟹味噌の似たピータンの風味。ヒメダケの柔らかい青みと食感が軽やかな印象にしています。
早速紹興酒に切り替えて(笑)、「ハグラウリと小メロンの雪菜炒め」。薄く刻んだ野沢菜にも似たちぢみ菜の雪菜(セッツァイ)での瓜の炒めものだ。
初めて訊くアマドコロもユリ科の山菜らしく、コリコリとしたマコモダケ独特の食感とすっと寄り添って、厭味のない辛味にもよく馴染んでいます。
異形を埋め込んだ切り口の表情が興味深い、「ズッキーニとレンコン ゴマ衣揚げ」。
黒胡麻を含んだベーキングパウダーと薄力粉の生地を素揚げした、云わば変わり中華パンといったところかな。シャクっとしたレンコンやズッキーニの食感が愉しめます。
いや~、これはいい(親指上向)!
またり~としながらすっきりしたコクと柔らかい酸味のあんの中から、香ばしく揚げた豚肉のエキスがググっと迸る。
全体を通じて小ポーションなのだけど、これは「オカワリ!」と叫びたいもの。
前半戦をしっかりめの白ワインできて、ここで赤をもらう、てな流れもありだなぁと腕を組む。
それを追うように茶碗のそれを口に運べば、葱の甘さが心地いい。
たとえ賄い料理であっても、なにかが妙に突出しないあたりがここまでのお皿たちのトーンとも一致しています。
うん、やっぱり電気屋さんの2階だ(笑)。今宵のご同席多謝は、 月島仮面さん、「くにろく 東京食べある記」のくにさん、「築地市場を食べつくせ!」の築地王さん、「東京カリ~番長」の水野さん、「飯尾醸造 酢を造るといふ仕事」の飯尾さん、山口先生、「らーめんダイニング【ど・みそ】」の斎藤さん&奥様、pochiさん、Mikasaさん、日本コナモン協会・「誰じゃ?その駄洒落」のどるふぃんさん&奥様、 「ラ部生活」の青木さん、 の皆さんでした~。
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「ロンフウフォン」 港区白金5-12-17 2F 03-3449-5969
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