御料理「きよみ」で 薄い衣もやるじゃぁないかのカキフライ

kiyomi.jpg東通りとば口左手の建物を入れば、 右手に「つきじ市場鮨」、その先に「長生庵」。 そして、その通路の向かいにひっそりとあるのが、 「きよみ」です。 芥子色の暖簾の表情からは、 キヨミかあさんが切り盛りする小料理屋さん、といった風情が窺えます。
店内に入った途端に、喧騒の場外市場からは隔絶されたような空気に包まれて、 カウンターに座って思わず「えっと、とりあえず麦酒。いや、お銚子貰おうかな」なんて口走ってしまいそうになる(笑)。 「きよみ」のお昼は、「まぐろ中おち」「焼魚」「煮魚」「肉豆腐」「豚かつ」「魚フライ」など七、八種類の定食kiyomi01.jpgで、二種類を合わせた「ハーフ・アンド・ハーフセット」にすることもできるみたいだ。
この日の狙いは、最後の札にあった「カキフライ定食」。 ジジジジという軽い揚げ音を聞きながら待つこと暫らく。 横たわる牡蠣フライは、外套膜の黒い縁取りが透けてみえている。 kiyomi02.jpg へ~と思いながらなにもつけずに齧れば、しゅっと零れる牡蠣エキス。kiyomi03.jpg サクッとした衣と牡蠣の身がバランスする牡蠣フライも勿論素敵なモノだけど、 こうして、カタクリ叩いて素揚げするに近いほどに衣が薄いのも、うん、ありだね。 牡蠣の自身がぷっくりとしっかりしているからこその醍醐味だけれど、より、牡蠣に齧り付いてるイメージが強くなって、いい。 結局、なんにもつけないで全部食べちゃった。
牡蠣フライにはまだまだ発見がありそうだと、そう思わせてくれた築地場外「きよみ」。 ずっと喋りっぱなしだったオカアサンがきっと、キヨミさんです(笑)。
口(関連記事)そば處「長生庵」 で一興なるかきのそば粉天ぷらそば 「きよみ」 中央区築地4-14-10 03-3541-9632
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