
くにさんに誘われて、再び大井町「ajito」に潜入してきました。
アジトスキーゆきむらさんもご一緒です。
ん~、改めて感心する、この路地にしてこの立地。
お隣の「スナック瞳」の看板をチラ見しつつ、忍び入ります。
冬に入り、甘さを含んだトマトの魅力炸裂の「ロッソ」に適したトマトが入手できなくなったことから打ち出した仕立てが、この日から展開の「ロッソ 冬バージョン」なのであります。
早速いただきましょう。
冬バージョンは、麺へのトッピングもまた違う。チーズに加え、フライドオニオンが載っていて、店主曰く、「降りしきる雪と落ち葉をイメージしちゃいました」。そして「赤のアクセントは、”春よ来い”ってね(笑)」。

ソースは、フレッシュトマトをホールトマトに切り替え、バジルをサルサにバージョンチェンジ。
ひっ掴んだ麺をとぷとソースに浸して啜ると、まずサルサな風味がすいっとして、例のとろみを伴った甘みと酸味とうま味の競演が味わえる。
うむうむ。
そうね、あのトマトの才気煥発な印象は大人しいけど、これはこれで、うまうまだ。

「やっぱりセモリナ粉が入ってるように思えちゃうンね~」と云ったら、どうやら狭い厨房の小さな寸胴で上手く湯がく工夫から生まれた食感なのだという。なんせ、製麺所(菅野製麺)のヒトが「これ、うちの麺?」と怪訝な顔をしたンだって(笑)。
そのあたりにもこっそりと”天才”を自認する店主が繰り出す手管のほどが窺えます。

あっという間に平らげて、3.5玉の通称”ビグザム盛り”に挑んでいたくにさんの麺に触手を伸ばす。ガンダムに登場するジオン軍のモビルアーマーを連想させるンだそう(ピンとこないのが切ないけど…)。
結局、スープを舐めるように食べちゃったゾ(てへ)。
店主がイタリアンの厨房にいた時に、賄いで大盛りの麺をわしわし食べて、”こんな料理を提供するお店ができないかな”と思ったことが発想の根っこにあるという。
ラーメン店からアプローチしたつけ麺ではなくて、レストランシェフの感性から編み出した麺料理。
それゆえ店主は、誤解を恐れず「ウチ、ラーメン屋じゃないっすから」と云うのだ。
そんなことからも、「ajito」のつけ麺にパスタを想っても、強ち間違いとはいえないことが判る。

ラ・ベットラの落合シェフも興味を示している(という噂はホント?)中、店主がさらなるキラーコンテンツを打ち出すという。その名を「ピザソバ」! ステンレスのボウルに盛られるイタリアンエッセンスど直球を味わえるのは、金土夜のみの25食限定。いそいそと並ばなくっちゃ、だ。
そうそう店主からくれぐれもよろしくとの伝言があります。
スープに「芋は使っていません!」。
口
つけ麺 「ajito」 で潜み入る僥倖な麺料理ロッソ(過去記事)
「ajito」 品川区大井1-41-1(未確認)
column/02399再会