店頭で駄弁っている「ナイルレストラン」の大将を横目に、そのまま
ヒロキエさん出題(?)の課題店「東東居」までふらふらと。
「東東居」は、伊東屋脇「八眞茂登」の姉妹店。
階段を降りてから、あれ?お店の入口ってどこだろうとキョロキョロ。
扉の空いていた倉庫らしきところに人影を見つけてお店の入口の所在を尋ねようとしたら、早速目に留まりましたよお多福面(笑)。
あ、なんだ、ここが入口だったのねと顔を入れると、
「うらっすぁいましぇぇぇい!」と驚かすような勢いの大声で歓迎を受ける。
お、奥でもいいっすか、と了解を得て右奥のテーブルへ収まります。
お店全体を包むような雑然とした怪しさに気圧されて、何気に取り急ぎ「ヴェトナム麺」と「しゅうまい」を注文んでから改めて店内を見回してみる。
この壁に埋め込むように据えられている大きな額はなんだろね。
やけに古びているなぁと、中を見ると額の真ん中には目隠しをするように幕板が貼られていて、それが硝子の中に収まっている。
深い技巧的概念的アートなのか、はたまたただの継ぎ接ぎか、謎は深まるばかりだ。
う~む、とぼんやりしているところにどんぶりがやってきた。
「ヴェトナムで~す」。
あ、しまった。
「東東居」には夜に来て「ヴェトナム麺」を食べようと思っていたのに、
今お昼じゃん。
このゴロゴロとのったニンニク喰っちゃうと、午後からえらいことになりそうだものなぁ。うう。
仕方なくそのゴロゴロを除けつつ、麺を引っ張りだして啜る。
ありゃ、早くものび気味の麺だね。
スープは、醤油仕立てにしちゃった甘めのタンメンという感じ。
なにか一抹のゆるさが気にかかる。
「しゅうまい」も熱々だったらもっと旨いのになぁ。
でもね、
隣のオッチャンが食べてたこんもり大盛りのチャーハンは味が濃そうで旨そう。
添えられたスープがスッとお代わりされるところなんかは、いい味だしてます。
「東東居」
中央区銀座1-9-1
[Map] 03-3561-1013 [閉店]
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