昨年末数寄屋通りの「むとう」からの帰りに目に留めた白い暖簾には、創業万延元年、稲庭干饂飩という文字とともに「銀座 佐藤養助」と染め込まれていました。まだ開店直後らしい初々しさの残滓が残る店頭廻りの様子。ほ~、「寛文五年堂」に負けまいと、「佐藤養助」もいよいよ銀座直営店を展開か~、なんて思いながら眺めていたのでした。で、行ってみる(笑)。老舗の味わいと風格を感じさせる方向の内装ではなく、そのまま他の業態にすぐさま変更できそうな仕立てのインテリアが残念に映る。なにより右手奥の壁際に設けた滝状のディスプレイが、安っぽく、切ない。気を取り直してお品書きを睨みます。やっぱりベーシックな「せいろ」をごま味噌つゆと醤油つゆの二味あたりでいっとくのがいいかなとも思いつつ、お願いしたのは品書き最後にあった「比内地鶏のつけ麺」column/02088