Bar「木屋町サンボア」で ホットなホワイトラムにバターが似合う

kiyamachi_samboa.jpg寺町の「京都サンボア」を訪ねると、 なんとお正月明けのちょい長休業中。 項垂れてアーケードをとぼとぼと歩いている途中で他にも「サンボア」があるのを思い出し、急に足取りを早くする。 水路を渡ったその先の「西木屋町通り」という路地にある「木屋町サンボア」へお邪魔してみました。
ほんわかと和やかな雰囲気のカウンターには、一番奥にひとつ、空席がありました。 きゅっと冷えた夜ですから、たまには温かいモノでもいただいてみようかと、どこか飄々とした佇まいのマスターにそんな意向を伝えると、「ラムなんかで、いかがです?」。

ホワイトラムを沸かしたてのお湯で割ったグラスの底に入れられたバターが浮かび上がったら、できあがりのサインです。kiyamachi_samboa01.jpgホットラムにバターを入れるなんてアイデア、 誰が最初に考えたンだろうね。 湯気立つ中に優しくて仄かなコクが生まれて、 素朴で魅力的な一杯に昇華するんだ。

いい具合のほろ酔いの常連さんたちが掛け合う会話を横耳に楽しみながら、 お隣さんが注文んだグラスと同じものを追加してみる。 今や懐かし「Underberg」に「CANPALI」とオレンジの果皮とりんどうの根からつくられたというリキュール「PICON」とでつくる一杯。 ウンダーベルグ独特のハーブ香とスパイシーさを塩梅よくバランスした仕立てが、 なかなかイケル。

「楽しめました~」と席を立ち乍らマスターにお愛想を告げると、 さり気無くにんまりした笑顔で「また、おこしやす」。 ベージュのベストが良く似合う木屋町のマスターは、 寺町の元マスターの弟さんなのだそうです。


「木屋町サンボア」  京都市中京区西木屋町通四条二筋上ル西側紙屋町367 [Map] 075-222-2389
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