所用ついでに、ずっとずっと前から頭の隅っこに残っていた、謂わば永きに亘る課題店のひとつ「ぺーぱん」に行ってみました。横浜市営地下鉄の、初めて降りる吉野町駅からどこか閑散とした雰囲気の町並みを眺めつつ、店前へ。「北海道旭川ラーメン」とスミ文字が大きく刻まれた紅い暖簾が風に靡いています。ガラリとサッシュを引き開けると、あは、そうそうこの衒いのない笑顔のおばちゃんがこのお店の担い手なのだ。塩、味噌もあるけど、やっぱり旭川ラーメンと云えば醤油だよなぁと「正油野菜チャーシューメン」をお願いすることに。おばちゃんが、ほいきた、てな調子で早速手を動かし、もうひとりのおっちゃんが北京鍋を振って野菜たちに浅く火を入れてくれます。店内にこういう一種の臭みが満ちているお店ってそう云えば最近少なくなったなぁと思いながら出来上がりを待つ。届いたどんぶりにぐるっとひと回りしているチャーシューcolumn/02099

