鎌倉駅西口から、うわー今年も暑いねーと汗を拭き拭き向かったのは、 佐助の住宅街を抜けて登る、銭洗弁財天宇賀福神社。鳥居を潜ってそのまま隧道へと進みます。
隧道を抜ければ、神社の境内に辿り着く。 幾つもの鳥居の連なりが迎えます。早速、線香や笊を手にして、岩盤を刳り貫いたような洞窟へ。 増えますよーにと念じながら、ゼニを清水でかけ洗いましょう。 願掛けして濡れたお金を手に、境内の茶屋にてひと休み。 とぅるんといただいた心太が妙に美味しくて、印象的でありました。
赤い鳥居が続く佐助稲荷神社にもお参りしてから、てくてく小町通りまで降りてきた。 はい、そりゃもう、汗だくでございます(笑)。
炎天下に涼を求めてお邪魔したのが、季節料理「なると屋+典座」。鎌倉野菜にも拘りのある惣菜料理のお店のようです。
お昼のお品書きには、 「葛とじうどん」に「うどん+惣菜三品」、 そして月替りと思しき「7月のごはん」。 麦酒だと熱中症対策にならないどころか、 脱水を促しちゃうんだよねーなどと云いながら、麒麟の中瓶(笑)。 プハーするひと口が美味しくない訳がありません。
「7月のごはん」の先付けは、「胡麻豆腐」。濃厚なる胡麻豆腐ではなく、ジーマーミ豆腐のよう。 大振りなフルフルは、涼しげ仕立てでございます。
擦り流し的汁腕は、南瓜の冷製ポタージュ。青柚子が輪郭を引き立てて美味しく香ります。
冬瓜ともずくの冷たい小鉢。ああ、いいね。 もずく畑も持っている石垣のダイビングショップ「KATSU」が、 いつも出してくれるもずく酢にも想いを馳せます。
主題の鉢には、茄子に蓮根、ズッキーニの天麩羅。それはきっと鎌倉の野菜たち。 ざっくり刻んで海苔で巻いて揚げる工夫も美味しさの源泉だ。
ほんのり赤みを帯びたご飯はと云えばどうやら、トマトご飯。たっぷり載った獅子唐の味噌漬けが、 いいアクセントを提供してくれています。
鎌倉で採れた野菜を供することに向き合う、季節料理「なると屋+典座(てんぞ)」。これぞ鎌倉野菜!というような押し出しは控えているようにも映る。 特別なことではなく、日常のもののようでいて、拘りと工夫を施して。 そんな何気なさをも含むお惣菜に鎌倉の地産地消への想いが滲みます。
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「なると屋典座」 鎌倉市小町1-6-12 寿ビル2F [Map] 0467-23-7666 http://narutoya-tenzo.com/
column/03410
前にも言ったんですが、序の文章のまとめ方に熟練の技と言うようなものを感じます。
”とぅるん”・・・本当に擬音語が上手。
”青柚子が輪郭を引き立てて美味しく香る”
”へえー”っと言ってしまいそうな文章。
見えるものだけの表現しか出来ぬ我々は、ただ ため息!
Re:ねこさま
ちょっと長く書いてますから、それゆえの一日の長ってやつですかね。
まだまだ色々修行が足りませんw。