随分と久し振りに神戸にやってきた。
JALが飛ばなくなってからは初めての元町へ、
新神戸からアプローチ。
いつ以来だろうと日記帖を捲ると、
5年以上振りになることが判る。
ふらふらっと歩く南京町もまた、
陽炎揺らめきそうな酷暑の中だ。
自由が丘に似た街とも云われる神戸岡本での所用をひと区切りして向かったのは、
天下に名立たる高級住宅地、芦屋。
山の手でなく、阪神寄りの界隈でも、なるほど品良く落ち着いた佇まい。
それでいてこれ見よがしの大邸宅ばかりでもないバランスが心憎い感じのするところ。そんな一角のマンション一階が目的地。 手打ち蕎麦切りの「土山人」の本丸と思しき芦屋のお店に闖入です。
涼しげな暖簾を払うと、空席待ちがお三人様。 長椅子に腰掛けて店内を眺めると、大きなテーブルに先客さん達。
ちょっと小鉢も欲しいなぁと「季節の一品」から「焼穴子とゴーヤの土佐酢和え」を。
そこへお待ち兼ねの「すだちそば」の器が届く。 丁寧に並べたであろう酢橘の輪切りは、向こうが透けるような極薄スライス。
ああ、涼し旨い。
薄切り酢橘と蕎麦を一緒に啜るの図。
「かきあげ」は、ざく切りの海老や烏賊メインの贅沢魚介掻き揚げ。
外の炎天を硝子越しに想いながら、デザートに「そば茶の自家製アイス」。
自家製粉石臼挽き手打蕎麦「芦屋 土山人」。
芦屋市川西町7-3 ビューハイツ1F [Map] 0797-35-8100 http://www.dosanjin.co.jp/
column/03301
土山人さん、美味しそうですね。
いつか行ってみたい店のひとつです。
Re:25¢さま
はい、いい感じです。青葉台のお店にも行く機会がないか、探っているところです(笑)。
東山のお店に行った折、あまりに斬新でカッコ良かったので、どこの店が本店なんですか?とか知らずに聞いてしまったほどです。オサレな蕎麦屋というかモダンな居酒屋、しかも、蕎麦が旨い。蕎麦屋好きは、案外と趣味性に拒否反応かもしれません。
Re:桃猫さま
焼き物の活かし方も店の造作のデザインも嫌味や過剰さは感じず、好感でした。
でもそれで肝心の蕎麦が弱いとナンチャッテになっちゃうところ、器の中身にも感心でした。
やりますねー(笑)。