column/01544再会
あんこう屋「高はし」
いよいよ寒さが深まってきた。完全に寒冬だね。「行くぞ」の声に誘われて、場内へ。昨シーズン食べ損ねて未だ僥倖を果たせていない「高はし」の「名物あんこう煮」をいただきに8号館へ。店頭の立看板には、「最強最高レヴェル、北海道産航空便使用」とあるが、今年は不漁らしく、定食にすると2,800円(!)になってしまうと云う。むむむ、止む無しか。ちょい待ちで、暖簾の奥に。さらに「あんこう煮」の到着まで暫し。おっ。小ぶりなどんぶりが届きました。意外なほど小さい器に誠に勝手ながら少々肩の力が抜けていくのを感じます。気を取り直して早速、肝の一片から。こっくりとした味わいはどちらかというと上品なもの。ゼラチン質の皮目やらほくっとした身の部分を代わる代わる口へ運んでは汁を啜る。う~ん。積年の、妙に膨らませた妄想のような期待が過ぎたのか、ガツンとした旨味を求めた舌にそれがのってこないのがチト残念だなぁ。3,300円という値段に一瞬慄いてしまったけれど、レアものらしい「越後村上 塩引き鮭」もやっぱり気になります。
「高はし」 中央区築地5-2-1魚がし横丁8号棟 03-3541-1189