これもまた初夏のおもひで。旅先から急遽エアーを押さえて降り立ったのは、お初なるスペインの土地。
そういやどの辺りにと飛び立つ直前に調べたマドリードの位置はというと、それはなんとスペインのど真ん中。
バラハス空港は、正式には元首相の名に因んでアドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港と呼ぶらしいと、後日知ることとなりました(笑)。
メトロに乗って市街地にやってきた。
青い空の下、カラッとした陽気が心地いい。
ここが日常と思しきひと達と観光客らしきひと達が交差して、
朗らかに賑やかなストリートを漫ろに歩きます。
地元在住のSちゃんと合流して、
有名なる広場というプエルタ・デル・ソルへ。
スペイン国道の起点(=0km)を示すプレートを踏ん付けて、
スペインの日本橋へやってきた来たぞと秘かに思います(笑)。
見上げたビルの屋上には、
シェリー酒ティオ・ペペTio Pepeのネオンサイン。
沢山のひとが行き交う広場の路上には、
初めて目にする揚琴のような楽器の音色が響く。
これはなんという楽器だったかな。
プエルタ・デル・ソル広場を離れて、
マドリッドのランドマークのひとつ、
王立劇場テアトロ・レアルへやってきた。
イサベル二世像の立つ広場から眺め遣る劇場の重量感。
この日は残念ながら公演のない日でありました。
正々堂々と裏口から闖入させてもらった、
劇場の偉容にまず絶句する。
馬蹄形にRを描いた客席が、
1、2、3、4、5層も綺麗に重なって、高みへと抜ける。
荘厳にして優美。
舞台を正面に見据える、当然ながらの特等席の位置に、
真紅のドレープに囲んだ王室の、謂わば天覧席がある。
さぞ素敵な見晴らしなのでありましょう(笑)。
劇場の窓からは王宮を拝むことができる。
王室にしてみればさしずめ、
ちょくちょく観劇するから庭先に劇場作ったんよ。
いいでしょ?っといったところでしょうか(笑)。
そんなテアトル・レアル前の広場からすぐの坂道の脇。
そこにお肉系レストラン「Asador Real」があるのです。
店先が坂道を見上げるテラスになっていて、
きっと外のテーブルが気持ちいい。
店の中の様子も気になりつつ、隅のテーブルに居場所を得る。
常連Sちゃんのお陰で親密な歓迎をいただきます。
テアトル・レアルの壮観さと負けないくらい、
いやそれ以上に度肝を抜かれたのがこのイベリコの美味しさ旨さ。
しっとりとして薫り高く、そして艶めかしくもある旨味。
じわじわと濁りなき旨味の余韻が表出してくる。
ひゃ~、本場のイベリコ・ベジョータ恐るべし!
イベリコを追っかけてテーブルに届いたのが、
キノコのガーリック焼き。
焼き立ての匂いの素晴らしさ!
ポルチーニ様の肉厚キノコそのもの滋味が、
そのまんま炸裂して堪りません。
ワインも合うけど、シェリーなんかもきっといい。
テアトル・レアル前、イサベル二世広場近くに、
極上の生ハム供するお肉系レストラン「Asador Real」がある。
それにしてもイベリコ・ベジョータ、旨かった。
土産にと包んでもらったそんな最高な生ハムをなんと、
帰国前の冷蔵庫に置き忘れるという、
大失態を犯したことは、内緒です(笑)。
「Asador Real」
Plaza de Isabel II, nº1 (Metro Opera) Madrid [Map] 91 547 11 11
http://www.asadorreal.com/
