比較的安くてトランジットに乗り継ぎ損ないのリスクや体力的負荷の少ない便をずっっと探していて見付けたのが、ミュンヘンまでの直行便。
楽チンなエアーを得られた背景には、パリで起きてしまったテロの衝撃や流入を続けていると聞く難民の状況があると考えると複雑な気持ちになるけれど、空いていた並びの席を使って横になって来れたのはラッキーだったと考えることにする。
ミュンヘンからは、事前に国家免許ガイドsepp氏より仕込んでいた通りに、ザルツブルク駅への直通バスによる、これまたスムーズな移動となりました。
クリスマスを過ぎた目抜き通りのゲトライデガッセは、
落ち着いた賑やかさ。いつぞやお邪魔して何本ものシュナップスを買い込んだ、
「SPORER」もゆったりした雰囲気に包まれていました。
徘徊した旧市街からシュターツ橋Staatsbrückeを渡り、
リンツァーガッセLinzergasse方向へ。
モーツァルト住居一階の「Cafe CLASSIC」のある、
マカルト広場に面した教会Dreifaltigkeitskircheの裏手の道へと、
折れ入ってみる。見上げた看板には、チンパンジーが描かれていて、
よくよく眺めると右手には麦酒のグラスを掲げ、
つるんと伸びた尻尾にはプレッツェルを幾つも引っ掛けている。
縁取りには「Zum fidelen Affen」。
人気のレストランであるようです。
夕食にはまだまだ早いと踵を返せば、
通りの先に小高い丘を望み見る。リンツァーガッセとの突き当たりには、
急な坂道を刳り貫いた先に見通すアーチが、
手招きするように口を開けている。
誘われるまま坂道を辿れば、
忽ち息も絶え絶えになる(笑)。
ひーこら云いつつ辿り着いた丘の中腹からは、
眼下にザルツブルクの街が見下ろせる。息を整えて(笑)、もう少し進むと、
ホーエンザルツブルク城が目線を上げた角度で眺められます。
丘の上のお城まで辿り着くには、
夕暮れまでの時間が足りないとそれを言い訳にして、
中腹をくるりと廻ってさっき登った急坂を下りてきた。
陽が落ちてちょっと冷えてきたリンツァーガッセ。灯りの燈った「Zum fidelen Affen」を訪ねると、
なんと予約で満席であるという。
成る程、聞いていた通りの人気店なのであります。
改めて出掛けたのは、やや深い時間帯。lara姐さんが乗っている楽団の練習場が近くにあって、
どうやら楽団の皆さんの止まり木になっている模様。
シルベスターコンサートのプローべ上がりのところに合流して、
オーストリアの白をいただいて、Prost!おつかれさま。
フロアの中央には、Rを描いて美しい天井の下に、
グラスやボトルの並ぶ砦がある。ワインをグラスに注ぐ、
手慣れた所作とその気風の良さを眺めていたら、
いつの間にかグラスが空いていた(笑)。
お代りをいただきましょう。
カプツィナーベルクの登り口近くの裏道に、
GASTWIRTSCHAFT「Zum fidelen Affen」がある。お店の名前は、壁のサインにあるように、
“陽気な猿”といった意であると思えばいいのかな。
でも、そうだとしたら、それってどふいふ訳なんだろう(笑)。
「ZUM FIDELEN AFFEN」
Priesterhausgasse 8, 5020 Salzburg [Map] +43 662 877361
http://www.fideleraffe.at/