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炭焼「うな富士」で あかしゃえびと肝入りひつまぶしご馳走さま
鶴舞駅からピークの炎天に炙られつつ歩いて、
やっとこ辿り着いた山王通りという高速高架下。
ところが、店に近づくにつれ、歩道から店を眺めるようにするひと達の姿がはっきり見えてきた。
あれあれ?という厭な予感は、店の入口が見渡せるところで現実となりました。
このクソ暑いなか、店の外で待っているのがひとりやふたりではないのです。
こりゃあかん、とすぐさま引き返す。
そして、しぶとくも再び夕刻にやってきたのが、ひつまぶしの「うな富士」です。
この時間もまた、空席待ちあり。
足回りがいい訳でもないのに、なんだか篤い人気じゃないですか。
じっと待ったのち、小上がりのテーブルに案内されました。
呑まずにいられないビールのアテにと一品料理の品書きをみると、20種類の魚介類てんこ盛り!!と添えられた「うな富士盛り」の文字が目に留まる。でもどう考えても食べきれない。
と、その横に<単品>として、「あかしゃえび」「くるまえび」「まんだらえび」「生甘えび」「特大しゃこ」と並んでる。おー、どれもが気になる甲殻系だ。
そこから選んだのは、素揚げに鮮やかな紅を発色した「あかしゃえび」。殻がなんとも香ばしく、ワタを含めた身が甘くほの苦く。なはは、イケるビールのお供だ。三河湾で捕れたものなんだろね。
ジョッキの滴を呑み干したところへいよいよ、メインのお膳がやってきました。
数量限定と括弧書きされた「肝いりひつまぶし」。
ぬらぬらと鈍いテカリを魅せているのが、そう、肝。
たっぷりとした量の肝は、これだけで軽く一合呑めそうな感じ。
そして、その肝をのせた大葉の下には、びっしりと鰻の身が並んでいます。
肝も交えつつ、ひつまぶしのお約束通りに茶碗によそって、まず一膳。
とろっとかりっと芳しいうなぎの身と肝のほの苦味のあわせ技が、うへへ、なのよ、もう(笑)。
軽くよそった二杯目は例によって薬味ののせていただき、肝すいを啜ってから、もう一膳しようと杓文字をお櫃に入れると、お、中入りになってるのに気がついた。
四膳目を急須から注いだ出汁で啜る。
うんうん、やっぱりお茶でなくて、出汁でいくのがいいのだなぁ、とひとりごち。
で五膳目を再び、薬味のせでシメる。ほどよく脂が落ちていて、タレもほどよくあっさりめの鰻。くどくもしつこくもないので、自然とこうしたくなるのだね。
満足、そして満腹。ご馳走さま。
相変わらず、店頭で空席待ちの待機する「うな富士」。訪れるひとの、そのほとんどがきっと地元客なところも地力を思わせます。
「うな富士」 名古屋市昭和区白金1-1-4 プレザント白金1F 052-881-0067
また、美味しそうなひつまぶしだなぁ~と思っていたら、
やっぱり名古屋でしたか。
ひたすら残念な感じですw
いや、それだけで名古屋に行くのもありなのかなぁと
少し思い始めましたww
本当に夏休み取って行っちゃいそうです(汗)
Re;超神田っ子さま
お店をちょこちょこ重ねるにつれ、さすがひつまぶしの本場だなぁと思う瞬間が増えてますー。
江戸前の蒲焼とは違う魅力のね~。
良くお休みにひつまぶしと味仙の為だけに名古屋行っちゃう者です。
肝いりって聞いただけで、新幹線のホームに踏み出してしまいそうです
Re;Gingerさま
なはは。味蕾が求めるままの行動力、さすがです。
「肝入りまだあります?」と訊いて、「あ、ありますよ」との応えを聞いたときの安堵といったら(笑)。
矢場以外の「味仙」で「台湾ラーメン」をと思っているのですが、そのまま新幹線に乗るのにやっぱりちょっと気が引けてますー。