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そば処「竹乃子」で 啜る三枚肉そば南の島の風雅
竹富島に初上陸。
石垣島の離島桟橋から一日何往復もあるフェリーで10分で到着する。
そんな距離感の、隆起珊瑚で出来たフラットで小さな島が竹富島だ。
一様に積んだ石垣と赤瓦の屋根と珊瑚砂の路。
そんな竹富島へ、ダイビングを小休止してやってきました。港に到着する船を待ち構えているのが、レンタサイクルやグラスボートのご案内。
それと並んであるのが、水牛車観光のマイクロバス。
水牛の牽く車は、ゆっくりゆっくりと石垣の間を進みます。
集落の家並み、歴史上の人物に係わる史跡などをゆったりと解説しながら、牛歩が続く。
さすがの水牛も炎天下でしんどいのか、日陰に入る度に歩みが止まるのが、微笑ましい。
そして、紅い花を揺らす風に三線の音色と島の絶世の美女を謡う民謡「安里屋ユンタ」の調べが心地いい。
集落ひと巡りを終えて、お昼にしようと向かったのが、そば処「竹乃子」。
竹富でそばといえばコチラになるようで、混み合うことも少なくないという。
ビールをちょっとと「三枚肉そば」をいただきます。
シャキシャキとさせたもやしと一緒に三枚肉を齧り、スープを啜る。
柔らかな出汁に甘い噛み応えの麺がゆるゆると調和して和む感じ。
鶏がら&豚骨と思われる下地のスープに鰹の風味が上手に着地している。
ちょっぴり額に汗を滲ませつつ、強い日差しを浴びるデイゴの木を眺めながら啜る、そば。
これもまた南の島の風雅、なぁんて思っちゃう。
お店の脇の石垣にも自生していたのが、ヒハツモドキというコショウ科の植物。
結局使わずに食べ終えちゃったけど、この赤い実を粉末にした香辛料が八重山特産の「ピィヤーシ」で、そもそもはここ「竹乃子」のおばぁが考案したものだそう。さて、もうちょっと集落を巡ってみようかな。
「竹乃子」 八重山郡竹富町竹富101-1 09808-5-2251