近くの「大豊飯店」の「特製豚生姜焼き定食」でお昼した帰り道。
歩道際に下仁田葱と思われる太い葱やら大根やら南瓜やらが並べられている光景を目に留めました。
あれ?どっかでみたような…と、店名を探すとそこには、「葱屋平吉」。あ、やっぱり。
以前お邪魔した、京都・河原町から高瀬川に沿って下った辺りにある「葱や平吉」とおよそ同じ表情だもの。
ということで、東京への帰り際、寄ってみました。
例によって、升に盛られた刻み葱がお通しとしてやってくる。
鮮度を思わすしゃきしゃきとした歯触りと甘さを含んだ香気がいい。なんだか贅沢なつまみにも思えてきます。
「黒焼き」でいただいた葱は、下仁田葱と千住葱と、
もうひと皿は下仁田葱と深谷葱。
焦げたひと廻りを取り除き、にゅるんと中身を取り出して、白いあんが湯気を立てて活き活きとしているところをはふっと口へ。ちょっと岩塩をつけたりすると、益々甘さが引き立って、困る(笑)。
これはお銚子が似合うなと、熱燗をいただく。こちらの燗酒は、青森の「豊盃 ん」。“ん”って名前の酒なのだ。
「イカゴロゴロ焼」にも「さつまポテトサラダ」にも葱がたんまり。
烏賊の肝の苦味にも葱の風味がよく合う。
揚げてまた甘い葱の魅力を再認識の「葱天かき揚げ」は、愛知の越津葱という葱を使っているという。
名物と掲げた「葱焼酎」「葱茶ハイ」を横目に、「群馬泉」のお燗を追加。
「牛すじねぎ鍋」にのっているのは九条葱かな。
たんまりのスジ肉や蒟蒻が土手に煮込まれた鍋にこれまた葱もたっぷし。
八丁味噌の濃いぃ味に軽快なテンポを添えてくれる葱の威力に感服だ。
そもそも葱は大好物。そこへもってきて「葱ぎょうざ」「葱豚塩やきそば」「ねぎメンチ」などから「玉ねぎアイスクリーム」までまだまだ気になるメニューが目白押し。また来なきゃと思いつつ、ふとレジ脇のテーブルを見たら、どこかで見知ったオジサマが難しい顔をしてなにやら話し込んでいる。えっと、あ、際コーポレーションの中島社長ではありませぬか。どうやら、「葱や平吉」は際コーポの直営で、「葱屋平吉」はフランチャイジーらしく、この長者町の店はSORAグループの経営なのだという。
そうすると、店頭の演出が“際”らしいとも思えてくる「葱屋平吉」。
数日後偶然に自由が丘でも「葱や平吉」を見つけたのでチェックしてみた。今や銀座や渋谷にもあるのですね。高瀬川のお店が一号店ということになるのでしょうか。
口関連記事:
葱料理・湯葉とろろめし「葱や平吉」(07年01月)
「葱屋平吉」錦長者町店 名古屋市中区錦2-13-26 052-222-4166
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