
池上線と大井町が交叉する旗の台駅の東口。
昭和大学病院へと至る商店街には、「昭和大学通り」と示す看板があったり、「旗の台東口通り」と示すアーチ看板があったりします。
どっちやねん!とツッコミつつも、朗らかな気分で通りを眺めます。
そして、その五反田方面東口正面の建物二階にあるのが、珈琲専門店「カフェリア」だ。
少々煤けたショーケースを横目に軋む狭い階段を上がるとそこは、
意外とゆったりとしたフロア。
池上線の線路と並行にカウンターを配して、その先がちょっとした厨房エリアか。
中央に大きなテーブルがあって、そのテーブルを囲むように、正面の壁の手前と駅に面した硝子沿いに四人掛けのテーブルが置かれています。

煙草の煙が少々気になるものの、喫茶店だものね、それも已むなし。
外の陽射しがしっかりと射す、窓際の席へ。
改札前でひと待ちするひと達を見降ろして、
人間観察しちゃおうかみたいな気分になったりして。
ご注文は勿論(笑)、「ナポリタン」。
大盛りでお願いしちゃいます。
詰まっていたオーダーが片付いたのか、ちょっと間があってから聞こえてきたのは、
明らかなるナポリタンの炒め音。
ザッジャッザッジャッっという、歯切れのいい音は、
慣れた手付きで鍋を煽る様子を容易に想像させます。

湯気を上げて、「ナポリタン」がやってきました。
陽射しに捧げるようにすると、
麺についた焦げ目と乳化しかかったケチャップの膜が麺を包んでいる様がよく判る。

なかなかソソるではありませんか。
フォーク一丁で、くるくるっと巻き取っては、口へ運ぶ。
うんうん、はいはい。

玉葱、ピーマン、ハム、マッシュルームの配分もよろしいのではないでしょうか。
後半では卓上の粉チーズをたっぷりとして、またくるくる、うんうん(笑)。
お皿を舐めるように平らげてから、お姉さんにメニューを所望しました。
目的は勿論(笑)、「
パフェラッチ!」。
ここ「カフェリア」のパフェメニューは、「フルーツ」「バナナ」「チョコレート」の3種類。
「チョコレートパフェ」にしようかな。
もう、パフェを注文む時、ちょっぴり恥ずかしいとは思わなくなってきました(笑)。
届いたグラスは、昭和な喫茶店のレシピ通りな見映えがいい。

生クリームとゆるめのチョコレートソースを囲むように飾った缶蜜柑と缶詰パイン。
その下にバニラのアイスとコーンフレーク。

チョコレートチョコレートさせようという気負いなんか、ない。
最初から今までずっとこうで、きっとずっとこのままだと確信できちゃうような。
ゆるゆるとした週末の昼下がりがよく似合って心地いい。
東急旗の台駅東口五反田方面改札前、珈琲専門店「カフェリア」。

Cafeteriaでなくて、Caferiaとした意図や意味をまた出掛けて訊いてみよう。
ゆるーい週末の午後にでも。
「カフェリア」
品川区旗の台2-7-1
[Map] 03-3785-8681
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