カウンターに収まって、達郎のステージの熱気にまだ火照る頬をプレモルでちょと冷やす。 捲るメニューにはなるほど、イタリアンのようでいて和食材を掛け合わせた創作色の匂う品々が並んでいます。 季節のおすすめ、から選んだ「和牛モツ煮込み」は、トマト仕立てが意外とオツなヤツ。煮崩れるぐらいにとろんと煮込んだモツがぐぐっと旨みを発揮して、なるほどこれはワインにも合いそうだ。 早速グラスの赤に切り替えて今度は、 「マグロとアボカドのタルタル」。この組み合わせは定番になりつつあるけど、挟み込んだコンソメ様のジュレが利いていて、なかなか。 替えたグラスを手に受け取ったのは、どんなのだろうと興味を惹いた「揚げPIZZA」。 ゴルゴンゾーラバージョンと生ハムとルッコラバージョン、そしてその掛け合わせバージョンがあって、選んだのはそのコンビ。 油でフリットしたオリジナル、との解説通り、ぷっくりと膨れた生地はパキパキとして、ゴルゴンゾーラのソースがその生地と生地の間からあの風味を醸してくれる。 軽快さが愉しい変わりピッツァだね。 邪道と思ってしまうより、面白いと感じた方が美味しいもんね。 そういうことならと(笑)、 パスタの中から「イカとアサリのブランデークリーム」を選んでみました。 湯掻いた麺にたっぷりと刻み海苔が載り、そこへもしや塩辛?と思うようなソースがとろんと添えてある。麺と和えてから少々恐る恐る口に運ぶと、さっと火に入った烏賊の身も浅蜊の身も柔らかで、なるほどやや遠くでブランデーの香りがする。 味のキメがちゃんとしていて、意外とイケるのがなんだか愉しいぞ。
イタリアと日本の郷土料理の融合を楽しんで欲しいという、 和菜伊食「OH!NO!BUONO!(オーノ・ヴォーノ)」。思いきって店名を意訳するに、おりょー、意外と旨いじゃん、でしょうか(笑)。 口関連記事: WINE BAR COCOON「繭」で 隠れ家の中の隠れ家に篭る(01年09月)
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