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CAFE DINING「Pali Kari」で 身と皮の香ばしきすずきのポワレ
新川は霊岸島近くの刀削麺の店の脇にちょっとした路地がある。
その先を覗くと、湯気を上げるコーヒーカップのアイコンを示した小さなサインが見えます。
以前新規オープンのお知らせをみて、そのうちお邪魔してみようと思ったことがあったんだ。
でも暫くすると、おひる時前を通ってもずっと暗い店内で、結局その機会を逸したままになっていたお店。
その「Pari Kari」がリニューアルオープンしました。
以前のことを知らないので、どこがどう新しくなったのかは、判りません。
何処が入口か一瞬戸惑うファサードから硝子戸を押すと、すぐ左手が厨房とカウンター。
右手の柱越しにテーブル席が配置されています。
おひとりさま御用達の大きなテーブルの一角に佇んでキッチンを望むと、カウンターの頭上の下がり壁に黒板が掲げてあって、その日の前菜、魚炭火焼、肉炭火焼、そしてチーズ各種のあれこれが書かれてる。炭火焼もひとつのウリのお店なんだね。
ランチメニューも黒板書きで、生パスタのセットに魚または肉のワンプレート、
パスタ+魚or肉のランチコースの3本立て。
ワンプレートから「すずきのポワレ」を選びました。
まずやってくるボウルにはこんもりとサラダ。
「クーリ」の前菜サラダには敵わないものの、たっぷり野菜は嬉しいもの。
そこへキッチンの方から揚げ焼きの音が漏れ聞こえてきて、お皿を待つ臨場感が増してくる。
香ばしい薫りをふーんとさせながら、当のお皿がやってきました。
さらっとしたバジルのソースに浮かぶ鱸の身の皮目が誘う。この日の鱸は、京都・舞鶴産だそう。
すっとナイフを入れるとさらさらと脂が滲んでくる。
奥側に置いたトマトのソースをちょんと載せて口へ運べば、ふわわわっと皮目の香ばしさ×白身自身の香ばしさが口中に広がる。うん、旨い!
バジルとトマトのソースもいいアシストをしています。
数日後の生パスタは、「エビのラグーと水菜のリングイネ」。
例によってサラダをわしわし食べてから、受け取る白いお皿。白く澄んだスープ浮かぶのは、
海老のラグーというか、かたちを整えない海老のつみれというか。
オイルをしっかり乳化させた塩仕立てのスープと生のリングイネとが、
一体感をもって口元を滑る。
ほどよく散らした鷹の爪が、味わいに輪郭を与えていて、悪くないセンスだね。
焼き立てのフォカッチャやマルパンもぷち嬉しい。
この11月にリニューアルオープンしたCAFE DINING「Pali Kari」。気取ってるだけのバー・ダイニングは勿論お呼びじゃないけれど、ここでは気の利いた炭火焼き料理やチーズをワイン片手に愉しめそうな、そんな予感がいたします。
秋には本棚を背にして、夏にはオープンエアーでね。
口関連記事:Restaurant「Coulis」で 15種野菜とハーブでポワレとキノコのパスタ(09年08月)
「Pali Kari」 中央区新川1-6-12AIビル茅場町1F [Map] 03-3537-6663 http://palikari.jp/
ここ、数週間前に行って堪能しました。
悪のりして贅沢セット(+300円)まで
頼んでしまいました。生麺のパスタは
なかなかのものですねw
Re:puzzさま
久し振りに訪ねて、生姜焼きのプレートを注文んだら、あまりにもオトナシイ盛りで、がっくりきたのが最近の出来事です(笑)。