![yorozuya.jpg](https://ishouari.com/0908/yorozuya.jpg)
四条通りから縄手通りの筋を下って、
一本目を左に折れる。
クランクしながらそのまま行けば、
花見小路へと至る裏道。
その裏道にひっそりと佇むのが、祇をん「萬屋」です。
休日は不定休で、早仕舞いすることもあるのか、この店に何度フラレたことか。
呑んだ仕上げにいいに違いないと踏んで、そんな時刻に足を運ぶと既に灯りが落ちていたり、お昼に啜ろうと思って勇んで行ったら休日だったり。
やっと念願叶って、テーブルのひと。
壁一面に飾られている団扇には、祇園の芸舞妓たちのものと思しき名前が朱で刷られていて、反対側の壁には、「引祝い」と書かれた三角の紙が集うように整然と貼り留められています。
![yorozuya01.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2009/08/yorozuya01-thumb-176x234-12057.jpg)
![yorozuya02.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2009/08/yorozuya02-thumb-312x234-12060.jpg)
引祝いというのは、芸妓を引退する時の挨拶廻りに配るものだそう。
芸鼓さん舞妓さんが贔屓にしているお店としての風情がしっかりと飾られているね。
![yorozuya05.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2009/08/yorozuya05-thumb-50x66-12069.jpg)
さてさて、「萬屋」といえば「ねぎうどん」。
「ねぎうどん」には幾つか種類があって、油揚げ入りのものを「えびな」と呼び
![yorozuya03.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2009/08/yorozuya03-thumb-18x13-12063.jpg)
、おぼろ昆布入りが「よしおか」、とり肉入りが「つのだ」だ。
お願いしていた「ねぎうどん えびな」のどんぶりがやってきました。
![yorozuya04.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2009/08/yorozuya04-thumb-500x375-12066.jpg)
ハキハキと小気味いい応対をしてくれるオバチャンが「生姜のってますから」と言葉を添えてくれる。
おろし生姜を解いて召し上がれ、ってことなのでしょう。
まずは蓮華で甘汁をひと啜り。
うむうむ。
箸の先で払うようにおろし生姜を鏤めて、ドンブリの底の方からうどんを引き揚げて啜ります。
細面のうどんは、噛み応えも柔らか。
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![yorozuya07.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2009/08/yorozuya07-thumb-245x183-12075.jpg)
シャクっとしながら、独得の甘みをもつ九条ねぎの青々と一緒にまたひと啜り。
うどんよりも葱のボリュームの方が多いのでは?なくらいのたっぷりとした九条ねぎが嬉しい限り。
女性陣にもバッチリとウケそうな、そんなうどんでありますね。
祇園町南側の裏道で、はんなりしたひとときを九条ねぎのうどんと過ごせる「萬屋」。
![yorozuya08.jpg](https://ishouari.com/0908/yorozuya08.jpg)
食べてみてやっぱり、呑んだ仕上げの一杯にもまた相応しい。
21時半がラストオーダーのようですよ。
「萬屋」 京都市東山区花見小路四条下ル二筋目西入ル小松町555-1
[Map] 075-551-3409
column/02857 @1,200-
まさぴ。さま。
な〜んかタイミングが合わない、哀しい巡り合わせのお店ってありますね(笑
とってもシンプルで惹かれるねぎうどん!
21時までに〆に持っていくには午後3時にはじめるしかないか?!
早いうちに始める呑みって、大好きですけどそうチャンスがあるものではありませんよね。
でも、トコロは京都祇園。そういう特別さも許されそうです。
うっとり。
Re;ららさま
うん、あるある。
でも気になるもんは気になる、って感じで(笑)。
夕方のまだ明るいうちから呑み始める、っていいよね。
でも3時だと昼呑みにイケナイ感も入り混じってくるかもだけど(あは)。
祇園に行っても、訪ねるのは裏道路地ばかりでございます。
京都に行く度に伺っておりますが、フラレてばかりです。
美味しそうですね♪
私は何時になったら頂けるのでしょう・・・
Re;Rさま
コメントありがとうございます。
おお、ご同輩、ですね。
不定休というのが、玉に瑕。
九条ねぎの甘さ、歯触りに早く出会えたらいいですねー。