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手打麺舗「川井屋 本店」で 天ぷらきしめん手打ち滑らか仕立て
きしめんと云えば、名古屋。
ただ、そのご当地名古屋にもおいても、きしめんの専門店となると意外なほど少ないのだという。
真っ先に思い浮かぶのが新幹線ホームの「住よし」だったりするもンね。
ふと、駅のホームでもフードコートでもないお店できしめん啜りたいなぁなんて気分になって訪れたのが、
飯田町の「川井屋 本店」。
栄の北東側、高岳駅から進んで外堀通りを越えたところにあります。
如何にも街道沿いにありそうな、デンとした佇まい。群青の暖簾には「きしめん」とあるものの、その脇の木札には「デラックス味噌煮込み」「鴨南蛮そば」「天ざるそば」「えびおろしそば」の筆文字が踊ります。
ゆったりした店内の二辺に小上がりがあって、右手に4席のテーブルが幾つか。
そして、フロアの中央にカウンターの代わりとも云えそうな大きなテーブルがあります。
ひとり客は自ずとそこへ座ることに。
お品書きには、
「きしめんもそばもうどんも全て、手捏ね・手延べ・手打ちの”純手打ち”」と書いてる。
「純手打ち」があるってことは、世の中には「なんちゃって手打ち」もあるってことかな(笑)。
「手打ちきしめん」の中から、名古屋だもの(?)と海老天がのるという「天ぷらきしめん」をお願いしました。
ドンブリを斜めに横たわるスリムな海老天さま。
四角く千切った海苔に三ツ葉、生玉子がトッピングされていて、甘汁は澄んでいる。
例の如く、ビロビロンとした平打ちの麺は、なるほど手打ちの滑らかさと仕立ての良さを思わせる。
でも基本的には柔くて、自重でプチンと切れては、顔に汁が撥ねるのであります(笑)。
しみじみと旨味の滲みるツユの品の良さは、流石老舗のお味と云えそうだ。
比べてしまえば「住よし」のきしめんは、化調で旨いどんぶりかもと、そんな気がしてくる。
大正10年創業という老舗手打ち麺処「川井屋 本店」。すると、こちらの味噌煮込みは類似店名の両雄と比べてどうなのだろうと気になってきます。
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「川井屋 本店」 名古屋市東区飯田町31 [Map] 052-931-0474