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かれーの店「うどん」で 同志集うオイスターゴッド暮れゆくうどん
寄り道して、薬膳の「冬夜かれー」をいただいた直後に、Kisakoさんの記事で知った「オイスターゴッド」。
そいつぁー行かなくちゃ!と思いつつもなんだかんだで前日予約できたのは、仕事納めの頃。
翌日夜にいそいそと山手通りを渡り、西五反田の裏道へ。
19時をすっかり廻った白いカウンターは、ほぼ満席。
「ゴッドです?」「うん、ゴッド!」。
知らないヒトが聞いたら、ダレが神やねん!とつっこまれそうなやり取りが、入口を開けた客とマスターとの間で繰り返されて、つまりはほぼ全員が駆け込みで「ゴッド」を食べに足を運んだ同志ばかり。
やがて、予約のないひと以外店じまいという状態になったのでありました。そしてこの日は、「うどん」の年内最終営業日。
うどんNEWS黒板には、「本日年越しうどんですねー」の文字がご挨拶しています。きっと時間かかるのだろうねと、「コロナ」をちゅるちゅる啜りながら到着を待つことにしました。
「お待たせしました~」。
まずいつものソースパンが渡され、続くステンレスのカレー皿。
バジルでお願いしたソースパンは、つまりは牡蠣の冬かれー。
そして、カレー皿の方にドドッとトッピングが鎮座。それは、煮〆たような粗挽肉と牡蠣の身のコンビがチーズを下敷きにしているもの。
そのままライスと一緒に食べてみると、なはは、これだけで十分旨い。
そぼろ状の挽肉に凝縮した旨味がアクセントになって、プリンとした牡蠣とチーズの香ばしさとに真っ直ぐマッチしているンだ。
今度はそれを、ソースパンのかれーに浸す。
すると挽肉が抱えていた魅力とチーズの風味が一瞬すーぷかれーに溶け出すにようにして、続いて例のバジルとスパイスたちの風味と辛味と旨味とが口一杯に広がる。
すーぷの方の牡蠣も愉しみ、勿論すーぷかれーの滋味も味わって。
あとはもう、黙々とスプーンを動かすのみであります。
用意していたハンドタオル(笑)で汗を拭いながら思うのは、中辛かれーにこのトッピングで食べてみたいなぁ、なんてこと。
そして、「“ジューダス”なくして、“オイスターゴッド”なし。」と示すマスターの想いとは…。
期間限定「オイスターゴッド」は、この夜で仕舞い。そして既に売り切れ。
「closed」の札も見ず、赤いシェードの照明も落としているというのに、
ちょこちょことお客さんが扉を開く。そんな風にして、「うどん」の2008年が暮れてゆくのでありました。
口関連記事:かれーの店「うどん」で 薬膳冬夜かれーで薬効に似た牡蠣の滋味(08年11月)
「うどん」 品川区西五反田2-31-5 [Map] 03-5434-2308 http://www18.ocn.ne.jp/~c.udon/