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エスニック「Singapore Seafood Republic」で プラウンミー
高輪の病院で診察を受けた帰り道。
いつもの高輪台ではなくて、品川に下りてみる手もあるなぁとプリンスホテルを左手に眺めながらてろてろと坂を辿ります。
一応病人(何年かに一度石がでる)ではあるけれど、痛みを抑えたら、急にお腹が空いてきた。
東武ホテルのところで、「ダノイアルトリ」の店名を見つけるも、生憎定休日。
そのまま下って、もう第一京浜に出てしまうってところで、その左手にリゾートの邸宅風の建物が目に留まりました。
エントランスの頭上には「Singapore Seafood Republic」の文字。その上のバルコニーには、赤いネオンも据えられています。
店に入って、目の前に迎えるは、冷蔵ケースに飾られた何匹ものクラブ。
壁のイラストにあるように、此処はマッドクラブがあれこれ味わえるお店なのだね。
ふと、とうに閉めてしまったストーンクラブ料理の「東京ジョーズ」を思い出します。
広く天井高く、ゆったりとしたホールをずずずいっと奥の方まで案内されました。
ちょうどコーナーに斜めに配されたソファの、ボーダー柄の背もたれに背中をあずけて眺めるランチメニュー。
飛び込みなので、いきなりマッドクラブを喰らう気構えはないもンなと。
すると選択肢は、鯛の頭をまるごと土鍋で煮込んだシンガポールのカレー「フィッシュヘッドカレー」か、マレーシア、インドネシアの島々が懐かしい「ミーゴレン」「ナシゴレン」か、「海南鶏飯食堂」「夢飯」のそれと比べてみたい気もする「海南チキンライス」か。
でも、麺喰いの悲しい性。
一旦ズズっといきたいと思うともう欲望を翻せず、スープヌードル「プラウンミー」をいただくことにしました。
届いたボウルのスープがなにやら濃いぃ色。醤油、魚醤系由来の色の濃さだとすると結構塩辛いのかなぁとおずおずと啜ると、そんな心配に比してまろやかな風味のスープ。
嫌みのない程度に甘く、少しライムを絞ればやっぱりたちまちエスニックな感じにはなるけれど、出汁は不足なく出ているぞ。
綺麗に発色した海老も、小さめに刻んだスペアリブも、
煮含めるようにスープにしっかり馴染んでいる。
小さなつくねも、アジアンなヌードルでは定番だね。
麺はというと、ややぽそぽそとした細めのストレート。
海老やスペアリブ同様、麺にも下味をつけているのでは?と思うほど、スープの味が滲みている。
しっかりコクがありながら、ボウル全体としてみればあっさりした食べ口で、ともすれば濃度や脂の甘さで圧倒することも少なくない今の日本のラーメンと対比してみるのもまた面白いね。
何気なく、メニューを裏返したら「パフェ」の文字(笑)。
「シンガポールスリングパフェ」とある。
おお、「パフェラッチ!」メンバーの末席を汚す者としては、食べずにいられまいて。
届いたグラスは、蘭の花があしらわれて、その赤紫が鮮やか。
酸味を含んだクリームに浮かぶバニラのアイス。囲む細かなナッツの粒。
足元はパッションフルーツの橙色とプルーンのような実を含んだ紫のジュレとのコンビ。
一丁、めっけた!と思ったらつきじろうさんがすでにレポートしていたのね(あは)。
品川駅前にコロニアルな白壁の瀟洒を魅せる、
シンガポール政府公認レストラン「シンガポール・シーフード・リパブリック」。彼のラッフルズホテルもモチーフのひとつにしていると云えなくもなさそうだね。
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「Singapore Seafood Republic」 港区高輪3-13-3 ホテルパシフィック東京 前庭
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