日本橋丸善が新装なってから早くも、
1年以上が過ぎました。
でも今までちょこっと雑誌を漁る感じで1階を廻ることはあっても、上階まであがることはありませんでした。
この日ある書籍を求めて3階を巡ると、そこに落ちついた木目調の壁に浮かぶ「Maruzen Cafe」の文字を見つけました。
by CAFE DE CLEAとあるのは、丸の内の「M&C Cafe」と同じ業務提携がここでもなされているということを示しています。裏手のプラザビルのアプローチあたりを見下ろす、窓際のカウンターに案内されました。
やっぱりお願いするのは、「早矢仕ライス」。
カップの型で盛ったライスの中央にだけ、ソースを垂れかけるのがスタイルか。
手前からひと口すると不思議にも、業務用の缶詰から注いだソースに炒めた少量のマッシュルームや肉片を手早くあわせる映像が脳裏に浮かんできた。
酸味と甘さ、ベタつかないように仕立てた粘度とほの苦味。
上手にまとめてそつがないけど、どうも満たされた気分にならないのは何故かしらん。
丸善のレストランでなくて、CAFE DE CLEAの店舗に来ているという状況が、複雑な心境にさせるのかも。
そして、思い出すのは今はなき屋上のペントハウス。
芝生の向こうに愛らしき佇まいをみせていた食堂。
あのパッティング練習場の芝生を眺めながらいただく「ハヤシライス」の風情をただただ懐かしく求めて遠い目しちゃうのは、ノスタルジックに過ぎるでしょうか。
丸善の「ハヤシライス」には、グリーンピースがのってて欲しい、なんてね。
口関連記事:
元祖ハヤシライス「レストラン マルゼン」 でいつものハヤシライス(03年07月)
丸善カフェ「M&C Café」 で早矢仕オムライス名残り惜しい食堂(04年10月)
「Maruzen cafe」 中央区日本橋2-3-10日本橋丸善東急ビル3F 03-6202-0013
column/02617