中華そば「若葉」で 啜る極細ちぢれ麺と甘いスープが愛おしい

wakaba.jpg久し振りのもんぜき通り。 「井上」や「きつねや」前の混雑を摺り抜ける。 その先で立ち止まったのは、白地に若草色の文字で「若葉」と記す暖簾の前。 「井上」は妙に混み合っているけれど、その暖簾の前にはなぜか先客はなし。 腰を下ろしたのは、そう、中華そば「若葉」の丸椅子です。 柔和そうなオトーサン、オカーサンが迎えてくれます。
「ワンタン麺」をお願いしました。 wakaba01.jpgオトーサンが早速、取っ手を両側につけた北京鍋に麺を泳がせ、ドンブリに例の白い粉をザッと配り、タレを足し、寸胴から澄んだスープを注ぎ、平笊をシャシャっと動かして、ドンブリに投入し、ワンタンを載せ、薬味やトッピングをその廻りに配する。 その流れるような所作は、屋台の発展型の路面店として、”手早く供する”を今も当たり前のことのようにしてくれているようで、微笑ましい。 wakaba02.jpg覗くドンブリの表情はもちろん、懐かしさを含む透明感のある東京ラーメン。 啜るスープの甘さに例の白い粉独特のものを感じても、 それもなんだか愛おしい(笑)。wakaba03.jpg 半ば溶け始めたワンタンをつるんと啜り、持ち上げるちぢれ麺の細さに感心する。wakaba04.jpgここまで番手の細い麺は最近見かけなくなったもの。しかも何気にアルデンテな茹で上げなんだ。 ちょっとタイプは違うけど、昔、同級生の製麺会社が営んでいた「カントリーラーメン」の麺をふと思い出す。それは輪ゴムのゴムみたいな妙なコシのある麺だったけど、今はもう食べれないンだろうなぁ。 もんぜき通りを訪れる観光客のみなさん。wakaba05.jpg「井上」の行列にわざわざ並ぶのもいいけれど、空いてる「若葉」ですっと小腹を満たすのも河岸の情緒だと思いますよ~。 口関連記事:   中華そば「井上」 で明け方も似合う市場のラーメン(03年02月)   牛丼・ホルモン「きつねや」 で満足なる牛丼玉子のっけ(04年03月)
「若葉」 中央区築地4-9-11 03-3546-6589 http://wakaba.ws/
column/02582