久し振りのもんぜき通り。
「井上」や「きつねや」前の混雑を摺り抜ける。
その先で立ち止まったのは、白地に若草色の文字で「若葉」と記す暖簾の前。
「井上」は妙に混み合っているけれど、その暖簾の前にはなぜか先客はなし。
腰を下ろしたのは、そう、中華そば「若葉」の丸椅子です。
柔和そうなオトーサン、オカーサンが迎えてくれます。
「ワンタン麺」をお願いしました。
オトーサンが早速、取っ手を両側につけた北京鍋に麺を泳がせ、ドンブリに例の白い粉をザッと配り、タレを足し、寸胴から澄んだスープを注ぎ、平笊をシャシャっと動かして、ドンブリに投入し、ワンタンを載せ、薬味やトッピングをその廻りに配する。
その流れるような所作は、屋台の発展型の路面店として、”手早く供する”を今も当たり前のことのようにしてくれているようで、微笑ましい。
覗くドンブリの表情はもちろん、懐かしさを含む透明感のある東京ラーメン。
啜るスープの甘さに例の白い粉独特のものを感じても、
それもなんだか愛おしい(笑)。
半ば溶け始めたワンタンをつるんと啜り、持ち上げるちぢれ麺の細さに感心する。
ここまで番手の細い麺は最近見かけなくなったもの。しかも何気にアルデンテな茹で上げなんだ。
ちょっとタイプは違うけど、昔、同級生の製麺会社が営んでいた「カントリーラーメン」の麺をふと思い出す。それは輪ゴムのゴムみたいな妙なコシのある麺だったけど、今はもう食べれないンだろうなぁ。
もんぜき通りを訪れる観光客のみなさん。
「井上」の行列にわざわざ並ぶのもいいけれど、空いてる「若葉」ですっと小腹を満たすのも河岸の情緒だと思いますよ~。
口関連記事:
中華そば「井上」 で明け方も似合う市場のラーメン(03年02月)
牛丼・ホルモン「きつねや」 で満足なる牛丼玉子のっけ(04年03月)
「若葉」 中央区築地4-9-11 03-3546-6589
http://wakaba.ws/
column/02582
ここはほんとに、なんだかホッとする一角ですね。
私が観察したときは、ゆで時間が平均45秒ほどでした。
ワンタン麺は未食なので私も食べてみなければ・・・!
余談ですが場内の某店では「ワンタン麺、皮だけ」
なんて注文する常連さんもいましたよ~☆
Re;つきじろうさま
もんぜき通りの真ん中あたりわさわさを通り過ぎて、ここあたりのユルサに和みます。
はは、ゆで時間計りましたか。さっと揚げる感じですもんね。
んん?皮だけ?
ワンタン麺があるとこといえば…、あそこ、かな?
いっそ、「ワンタン 皮だけ」では(笑)。