しっかり目の揚げ色をしたとんかつがやってきました。 断面の表情を愛でながら、例によって檸檬を絞ってまずひと口。歯触りサクサクっとして、その先すぐにロース肉の香りと脂の風味が解けてくる。 塩でいただけばやっぱり、脂の甘さが際立って、いいね。 最近のカツの食べ方は、半分ほど絞ったあとの檸檬に塩を振って、そこにカツの衣のところをトントンとして、いただくって要領。そうするとパラパラとした塩が加減よく含ませられて、かといって衣の風合いを損なわないでカツが喰えるンだ。 ホールの女性が薦めてくれた柚子胡椒も試してみようかな。 とんかつの角に柚子胡椒をちょんとのせて、ひと口にいただく。 風味が強過ぎるきらいはあるものの、なるほどこれも一興で、後半飽きがきたらこうして食べるのもいいかもしれないね。 不思議なのは、ガッツリ揚げ物のとんかつ食べたのに、どこか物足りないような食後感が残ったこと。所謂”期待が過ぎたゆえの心象”とは違うような気がするンだけどなぁ。何故だろう。
暖簾の緋色を山形に一文字と白抜いて標す「やまいち」。カタチや、よし。店主の姓と名のあたまをとった、と考えるのが順当なところでしょうね。 口 関連記事: 名代・とんかつ「勝漫」 で貝柱のコロッケさっくりとろりんこ(05年01月) Bar「DEUCE」 でArdbeg&Ardbegスコッチの500年に浸かる(07年12月)
「やまいち」 千代田区神田須田町1-8-4玉井ビル[Map] 03-3253-3335
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