
「うどんでシメる!」と聞いてそのつもりになっていたら、「やっぱりラーメン!」と路線変わって兎我野町。
前を通る度に、そのうちにと思っていた「林記」は、
ピンクの看板がちょっぴり怪しい揚子江ラーメンのお店です。
揚子江ラーメンって、なんでしょね。
メニューを見ると、「ラーメン」から「特製排骨ラーメン」「揚焼きそば」「天津麺」「カレーラーメン」「アンカケチャンポン」「冷麺」までと、なんだかトリトメナイ感じ。
隣で口火を切った「ワンタンメン!」の声に乗じてみることにしました。
「あい、わんたんめぇん」と応えた後は、あちらの言葉で会話を交わす店員さんたち。
待つ間もなく、どんぶりがやってきました。

とっても澄んだ塩味のスープとトッピングの春菊らしき葉っぱが印象的。
中華というよりは、どこかベトナムあたりのアジアンな麺からの派生も思わす表情だ。


鶏がらメインと思われるスープは意外や薄っぺらではなくて、あっさりしつつも程よいコクがあり、中っ腹の酔っ払いにお似合いの滴。加水のない、啜る細麺の軽快さもスープによく合っている。
この葉っぱナニ?と訊くと、「きくなぁ」と応える。
やっぱり、菊菜=春菊ってことですね。
界隈に角田町(梅田のHEP FAIVEあたり)をはじめ、堂山町、神山町、天神橋などなどに「揚子江」と名のつくラーメン店がみつかる。
1964年創業とされる角田町のお店には「本店」の表記があるそうで、そのあたりがルーツと考えてもよさそうだけど、あっさりアジアンな仕立ての起源までは判らない。
店名を思うに、長江下流域に縁あるのヒトが興したと考えるとしっくりくるけど、どうだろね。
「林記」
大阪市北区兎我野町9-21
[Map] 06-6365-1211
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