少しははんなりとした気分になろうと、
西陣まで出掛けてみました。
京都御所や同志社大を前にする今出川で地下鉄を降り、今出川通りを15分ほどのんびり歩いてのアプローチ。
右に折れて、五辻通りと呼ぶひっそりとした裏通りへ。
目的地は、鳥水炊きのお店として有名な「鳥岩楼」です。
開店の正午には少々早いかなと思案しながら白い暖簾をすっと潜ると、「おこしやす~、親子丼のお客さんは二階へお願いします~」とのお迎え。
そのままくねる回廊を辿って、町家な二階の座敷へ。
既に先客が複数あって、中庭を見下ろす窓際は埋まってしまっています。特別立派な庭というわけでもありませんが、奥の座卓から望む窓際の景色もまた一興、ということにしておきましょう。
お猪口の鳥スープに続いて、どんぶりがやってきました。
意外なほど上品に小振りな器だ。
蓋を開けて嗅ぐ、ほんのりと甘い香り。
徐ら箸の先を湯気立てる黄色に挿し込んで口へ運ぶ。甘さほどよく、鳥の身からも自然な滋味が感じられる。たっぷりと振りかけられた山椒が少々邪魔なような、それなりに必要であるような。
食べ進むどんぶりは、実は結構なツユダク仕様で、掻き込む箸を迷わせず、
はんなり気分はどこへやらの一気喰いとなってしまいました(笑)。
添えられた白濁鳥スープにはもっとボディの効いた出汁味が欲しいところだけど、これがデフォルトな水炊きのスープなのかもしれませんね。
五辻通りにひっそりとある「鳥岩楼」。
今度はやっぱり、水炊きをいただきたいな。
「鳥岩楼」 京都市上京区五辻通智恵光院西入ル五辻町75 075-441-4004
http://www3.ocn.ne.jp/~mao_utty/toriiwa/
column/02434
「鳥岩楼」で水炊きを食べたことがありますが、生涯で5本の指に入るほどの美味しさでした!
思い出しただけでヨダレが・・・。
親子丼は未食ですが、一度食べてみたいですね~(^^)
Re;ゆきむらさま
おー、そーですか~。
やっぱりこちらの本懐は、水炊きですものね。
食べてないクセに涎がでてきました(笑)。
いつ再び行けるかなぁ。