ロレンスさんをお誘いして、
大井町のディープゾーン東小路に再び潜入してみました。
今宵の探索先は、先日立ち呑みした「まえかわ」のお隣さん「鳥文」です。
例によって路地に居並ぶ魅惑の看板たちをかき分けるように進んで、暖簾の前に到着。
誰の手になるか、スタンド看板や暖簾に浮かぶ、印象的な象形の”鳥”がいい。オヤジさんが焼き台越しに顔を出して、何人だい?と声をかけてくれました。
忍び込むは、硝子ケース前のカウンター。
で、まず麦酒。お約束のお通し、大根おろし
を掬った箸の先を舐めながら、頭上のお品書きを見上げます。
「鳥さしみ」をいただいて、しっとりと上品な脂の甘さを愉しむ。
串はというと、「砂肝」「ねぎ鳥」「鳥レバ」に「たたき団子」。
つくねとはまた違うであろう、「たたき団子」のほろっと崩れる粒子の歯触りと香ばしさがいい。
続けて、「鳥ホルモン」に「つくね」「銀杏」。
「たたき団子」と比べるように口にした「つくね」は、一転ふわっとした肌理を思わす仕立て。
「鳥ホルモン」は、くにゅんとした食感がホルモンらしくって、へへへ、にやり。
目の前の硝子ケースの串を指差して、「おばちゃん、これ、なに?」と訊くと、「いや、あ、あたしに訊かないで~、よく判んないのよ~」と云う。「ははは、いいよいいよ」。それで不思議に和んじゃう空気が店のなかに漂っているのです。
専ら焼酎の水割りを啜りながら、
「ピーマン肉詰」、そして「ぼん」「きつね巻き」「うずら玉子」と食べ進む。
大振りなぼんじりという風情の「ぼん」の、豚足の中に軟骨を仕込んだような歯応えがまたまた面白い。初対面の「きつね巻き」は、パリッとさせたお揚げに鳥ミンチを挟んで、短冊に切って、丸めて串にしたもの。意外な量感があるんだ。
もう一杯呑んじゃおうかなと思うところで、促されるまま壁の小さな貼紙を読むと、お酒はおひとり様4杯まで、って書いてあるじゃん! え、いや、あの、御免なさい。何杯呑んだかよく数えてないけど、もしかして、いや絶対越えてる、かも(笑)。きっと迷惑な酔客対応時用なんでしょうけど、こんなところからも廻りに気を使いながらお互いが気持ちよく愉しむ、程を知った大人の呑み方が醸されているのかもしれませんね。
「鳥スープ」
をズズといただいて、ご馳走さま。
さてどうしようと考えながら再び、
東小路の妖しい回廊に戻るふたりでありました。
口関連記事:
やきとり「肉のまえかわ」(過去記事)
「鳥文」
品川区東大井5-2-9
[Map] 03-3471-2101
column/02392
鳥文は雰囲気が良いですよね~。
おばちゃんに会いに行くために通っても良いかも。(^^)
行けなくて残念です。
また今度ご一緒させてください!
Re:ゆきむらさま
オヤジさんといいおばちゃんといい、屈託のない笑顔がいいです~。
後からやってきた客に、「ここ空くから~」なーんて席を譲っていく客相互の心意気はどっから生まれたんでしょうね。
大井町にまた出没しましょー。
そうそう、やっと「ajito」行きましたよ(笑)。
私がここを好きな理由が改めてわかりますね。
ここは会社の同僚達とも結構行ってますが、
基本的に呑み助には評判がいいんですよヾ(^o^;)
そういう雰囲気があるんですよね~
もちろん真っ当な焼き鳥があってのことですが。
Re;ロレンスさま
焼鳥屋かくあるべし、な心地よさですもんね。
どこかに過不足のない潔さも思います。
うん、うん(笑)。