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ふと猛烈に本格な博多ラーメンが食べたくなってしまった。そこで脳裏に浮かんだお店に向け、秋葉原からTXに乗り換え、聞き慣れない「六町」という駅まで。そこから探るように暗い道を進む。博多長浜らーめん「田中商店」
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。やっと、暗がりに浮かび上がる金の文字まで辿り着きました。何席あるでしょう、テーブル席、そしてカウンターもゆったりとした配置になっています。移転する前の、環七沿いにあるころの様子は残念ながら知りませんが、移転するからには広々と、といった意図すら感じさせるレイアウトになっています。目の前の寸胴がグラグラと沸き立っている
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。すっと届くどんぶり。ああ、白濁スープの上に万能がねぎたっぷりと載る、大好きな光景
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だ(笑)。奥には各国語で“ありがとう”を記した海苔が立っている。啜るスープ。ぬははぁ~、いいね~。とろんとしたヌメリ感のある、そしてクリアながらも“らしい”豚骨の匂い。「ばりかた」でお願いした麺に思い切り絡んで一体となって
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啜らせてくれる。コクも旨味もギュっと満載なスープ
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を味わい、思わずじっと目を閉じてしまったじゃん(笑)。あっという間に麺がなくなってしまい、空かさず替え玉を同じばりかたでお願いし、同時に「赤オニ」を添えてもらってみた。別の小どんぶりにスープを移して、そこへ挽肉を辛味味噌でまとめた「赤オニ」
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を溶かし込んで、つけ麺風にしていただく。辛味にちょっとした酸味が加わり、挽肉の旨味がまた別のエッセンスを添えてくれる。ズルズル
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ずるずる。口の周りのぬめぬめを舌で舐め拭って、小さく呟く。う~ん、いいね~。満足至極であります。飛び乗ったタクシーの車中で思う。こいつぁ、また思い出して猛烈に食べたくなる日が遠からずやってきてしまいそうだ、と。このアクセスの悪さがまた想いを募らせるのだとも云えそうです。
「田中商店」 足立区一ツ家2-14-6 03-3860-3232
column/02343
お店が供する馳走に籠めた創意工夫、店の名の由来やそのデザインを「意匠」と捉えて探訪を続けています。