第9回のフードジャーナリスト会議は、「ミシュランガイド東京」11月刊行を控えるミシュランガイド総責任者ジャン=リュック・レナ氏がゲスト
。
内外装のグレードによってお店の評価が変わるか?について、あくまで料理が美味しいかどうかだと「貝殻の中にあっても宝石に飾られても真珠そのもの価値は変わらない」旨の例えで表現した行あたりが記憶に残る。
間接的にはお店の設えやサービスがその店の評価に少なからず関わることを暗喩しているようにも聞こえます。
さてさて、参加の4名さまはその足で白金へ。
今やメディアでの露出も定番となった感もある三宮大将の、随分前から気になっていた和食「福わうち」です。味ある風貌の大将が迎えてくれました。
突き出しに、すり流したほうれん草に雲丹を浮かべたもの。
嫌味の微塵もないほうれん草の香味が、いい。
そしてまずは、「刺盛いろいろ」。
たっぷり脂がうんめぇ赤むつに澄んだ甘さのヤリイカ、そして歯応えも楽しいサメカワ鰈などなど。
ビールを鹿児島の芋「酔楽人」に切り替えて、「野菜のから焚き」にお初な「子持ちしらうお」。
フライされたしらうおのお腹にふつふつと細かな子があるね。
「社長納豆」は、
刻んだ刺身いろいろから雲丹、薬味、菊の花びらまでをガガッと混ぜていただくもの。
うはは、うめー。
今度は夏期限定とある「繁桝うすにごり」に替えて、
その身の香りがそんじょそこらの干物とは違う「ほっけ」。
そして「福わうち」話題の一品「とろかつ」。
グラデーション鮮やかなおろしたて山葵を載せ口にすれば、レアな身肉がまさにとろけるように軽々と脂が消えていき、旨味の余韻がしっかり残る。いいじゃんいいじゃん。
〆にと届いた「肉じゃがカレー」もこちらの話題品。
なーるほど、煮崩した肉じゃがであり、甘く仕立てたカレーでもあり。面白い。
帰り際に、梅果肉を中央にしてその周囲に鰯を綺麗に並べた、仕込み中らしき大皿を見つけた。なんかそれも旨そー。大将の顔を拝みに、また行かなくちゃだ。
ご同席は、
食ブログ界のおやびんヒロキエさん、
ジャポ二郎で食べある記なくにさん、
じぶん日記な55aiaiさん、のみなさんでした。
「福わうち」 港区白金1-28-2サーラ白金1F 03-5739-0264
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