![momiji.jpg](https://ishouari.com/070406/momiji.jpg)
ちょうど満開のタイミングだったらしく、木屋町通りを下ルあたりもライトアップされた桜の華やぎに色めいて
![](https://ishouari.com/070406/momiji05-thumb.jpg)
いました。川沿いのお店たちも、それぞれに個性的な表情をみせていて魅力的だ。けれど、敷居の高さをひとり客という状況が増幅させてすっと忍び入る気にさせてくれない。すんなりと、そして考えるともなく界隈を離れ、向ったのは三条通り。高倉通との交叉点にある京都文化博物館の近くです。京町家でも、風情ある造りでもない、雑居ビルの2Fにある「もみじ」。でもね。こんなカウンター
![](https://ishouari.com/070406/momiji01-thumb.jpg)
主体のお店だったら、ほんのちょっとだけでもはんなりとした気分にさせてくれそうかもと思ったんだ。ママさんがおひとりで切り盛りしている模様。ひとまず麦酒を呷りつつ、「本日のおばんさい」から「いわしの山椒煮」「切り干し大根とお揚げ煮」「里芋のゆず味噌がけ」の3点をいっしょ盛り
![](https://ishouari.com/070406/momiji02-thumb.jpg)
でをお願いしました。家庭のお惣菜らしい、気取らず、でも端正な仕立ての酒肴になっている。もちろんすぐさまご飯のおかずにもなるもんね。芋「前田利右衛門」を舐めながら、和菓子はどこのお店のものがお土産にいいかな、なんてことをあれこれ訊いているうちに常連客やご無沙汰客たちが席を埋めてきた。負けじと(?)「おでん」を盛り合わせ
![](https://ishouari.com/070406/momiji03-thumb.jpg)
でお願いし、「さつまおはら」には「カレー肉じゃが」
![](https://ishouari.com/070406/momiji04-thumb.jpg)
を添えてみる。それぞれになにかが突出することのない、毎日いただけそうな優しい味わいがいいやね。いつぞや、また寄ります。
「もみじ」 京都市中京区三条通高倉東入ル 石見ビル2F 075-211-0397
column/02176
お店が供する馳走に籠めた創意工夫、店の名の由来やそのデザインを「意匠」と捉えて探訪を続けています。