すし「入船」

irifune.jpg鮪への拘りでも有名だという「入船」は、奥沢駅前の三角洲にあります。かつて蕎麦の「織田」があった、その手前ですね。白い暖簾を払い、予約名を告げた店内は、右手にテーブルを配し左手に奥へとカウンターが伸びている。天井が高いのか、ゆったりとした印象の空間だ。カウンター中央に収まって、小瓶のビールを。「店主のおまかせ」を横睨んで悩みつつ、冬のこの時期はやっぱり鮪だよねと、ツマミ少々に続いて、「マグロづくし」をいただくことにしました。まずはぬる燗のお銚子を脇に、角皿に盛られた刺身四品。おろし生姜をのせた大ぶりの身は、走りの鰹だという。たっぷりと脂を含んだこの赤身は、つまりは所謂”初鰹”と解釈して果たしていいんだろうか。〆たものを添えてほしいとお願いした応えが、小肌と昆布を巻いた鯖。そして鯵はといえば、生姜に加えて青唐辛子を含ませた漬けにしているのが面白いね。炙ったその身に漬け込んだ茎山葵をのせた、コリムギュっとした歯触りと脂の滋味がイケルお皿は、訊けば鮪の横隔膜(ってどこのこと?)だという。ここからいよいよマグロのオンパレードが始まります。まずは「赤身のづけ」。ほのかな酸味を漬けだれの風味が甘さに似た旨味で纏い解けていく。うめぇ。「中とろ」「霜降り」と続けて、その脂の蕩け具合の差異を楽しむ。ひらめの肝をあんでとろんと煮た小皿でお酒を仕舞いにし、づけでない「赤身」「玉子焼き」、大蒜風味がニクいアクセントの「大とろにんにく」、軍艦に収まったきゅっとした食感を残す「かわぎし」、とろと沢庵の巻物「とろたく」と、ゆったりとした心地いいテンポと流れで続く。そして、「大とろの塩炙り」「大とろたれ」で大団円となります。しゃりとバランスしながらあっという間に消え去る、塩でいただく大とろも絶品だけど、一番印象に残っているのは冒頭の「赤身のづけ」。どうも自分、づけとか煮きりをした鮨が好きみたいだ。全体にはもうちょっぴり酢飯が主張する感じでもいいかもしれないと思うものの、ネタとのバランスや解れ方の均一感は当たり前に素晴らしいね。河岸では一目も二目も置かれる存在だという大将の、自信に裏付けされた笑顔が、いい。ああ、今度いつ来れるンだろう。 「入船」 世田谷区奥沢3-31-7 03-3720-1212
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