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伊豆地魚にぎり「鮨の市」で 静岡の地酒メバル煮魚大将の駄洒落
友人が開いたスタジオを覗いた足で、
久し振りに近くのこちらへ。
相変わらずお囃子が流れる階段を上がって寿司店らしからぬ扉を開きます。
キャラ濃い主人が指差した正面のカウンターに座ってみると、以前は中に収められた魚介たちを当たり前に眺めることができたガラスケースには覆いが掛けられている。
ビールを呑み乍ら「見えないじゃん」と云うと「そう、内緒。隠しているんよ」と笑う。
お通しのアンキモに、こいつはイカンと早速お酒に切り替える。
静岡の地酒が並ぶ中からまずは、特別本醸造の「正雪」を。
おまかせの刺し盛りには、見慣れない切り身もあって、さくっとした赤ヤガラ、カマスと思った太刀魚、当てずっぽうに甘鯛と云って間違ったマトウダイ、そしてトコブシ、金目などを含んでいて楽しい。
難解な白身魚が分かるようになりたいものだなぁなどと話しながら、純米吟醸「開運」、「磯自慢」あたりを舐める。
浅利の酒蒸しは少々身が痩せていたものの、
メバルの煮魚はほろほろとほんのり甘いその身が旨い。
ホワイトソースに似たソースを炙って纏った海老など、
少々変わりダネのにぎりを3貫ほどいただいて〆る。
時折独特の駄洒落を噛まし、様々な魚介の部位で造形した龍を自慢げにひけらかしたりする大将。
ホスピタリティなんて概念はほぼ念頭になくて、どっちかっていうとやりたいようにやってるんだけどナニか?って構えだけど、不思議と嫌悪感はない。
ま、苦手に思う客も少なくないだろうけどね。
割りに合わないと、今はもうランチはやっていないそうです。
「鮨の市」 中央区八丁堀2-17-10 富貴ビル2F 03-3551-3966 [閉店]