友人が開いたスタジオを覗いた足で、
久し振りに近くのこちらへ。
相変わらずお囃子が流れる階段を上がって寿司店らしからぬ扉を開きます。
キャラ濃い主人が指差した正面のカウンターに座ってみると、以前は中に収められた魚介たちを当たり前に眺めることができたガラスケースには覆いが掛けられている。
ビールを呑み乍ら「見えないじゃん」と云うと「そう、内緒。隠しているんよ」と笑う。
お通しのアンキモに、こいつはイカンと早速お酒に切り替える。
静岡の地酒が並ぶ中からまずは、特別本醸造の「正雪」を。
おまかせの刺し盛りには、見慣れない切り身もあって、さくっとした赤ヤガラ、カマスと思った太刀魚、当てずっぽうに甘鯛と云って間違ったマトウダイ、そしてトコブシ、金目などを含んでいて楽しい。
難解な白身魚が分かるようになりたいものだなぁなどと話しながら、純米吟醸「開運」、「磯自慢」あたりを舐める。
浅利の酒蒸しは少々身が痩せていたものの、
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