column/02005
居酒屋「長者亭」
オフィスから至近にあって、会社のお抱え居酒屋状態(?)だという居酒屋「長者亭」に初めて寄ることに。罷り間違って酒乱OBと鉢合わせしてはタマランと偵察してからの潜行となるところが可笑しいね。どこか草臥れた窮屈な呑み屋なんだろうという勝手な思い込みとは違って、店内は奥に広くゆったりとした設えになっていました。お品書きに並ぶ品々は、極々スタンダードな居酒屋メニュー。妙な創作っぽいタイトルはなくて、およそ正統派なラインナップだ。齧れば脂迸る「手羽先」がやっぱり名古屋っぽいかなぁと思いながら焼酎を舐めていると、あったありました。八丁味噌使いの「どて煮」。牛スジやらこんにゃくやらがどろんとした味噌にくたっと煮込まれている。ん~濃いぃねぇ。名古屋っぽくて楽しいけれどちょと濃過ぎるよ、というのが第一印象。でも2度3度食べるうちにクセになりそうな予感も孕んでいる。秘かに“うげげ”と思っていた八丁味噌。「矢場とん」みたく揚げモノに使うのはどうかと思うけど、この強い風味に秘めた魔性は侮れましぇん、ね~。
「長者亭」 名古屋市中区錦2-20-4 052-211-0638