京橋郵便局の左手を入った通り沿いに、場内の「仲家」「大江戸」ばりに店頭に大きなメニュー写真を掲げている店がありました。「大間まぐろ」の文字が躍っているんだ。その前を通る度に、そのうち行ってみようと目論んでいたのです。改めて店頭の写真で目星をつけてからガラリと引き戸を引くと、店内はガランとして先客なし。もう正午近いのに営業開始前かと一瞬たじろぐと、「いやいや今日は出足が遅くって!」とカウンター内の大将。「チケット、買った?」。もう一度外へ出てから券売機で目星のメニューを探すも、ボタンに該当がない。再び店内で、ランチメニュー以外のボタンにないものはできないのか訊くと「できるよ!」。ということで、「大間まぐろ 赤身にぎり」一人前1,000円をお願いしました。ちなみに中トロと赤身半々10貫で2,000円、大トロは3,000円となっている。「脂のあるほうが、いい?」と大将。ぶんぶんと縦に首を振ると、「特別サービスしちゃうからぁ」。あ、いや、そのケはないです(汗)。しばらくしてテーブルを埋めた客たちにも、「ここの米は皇室御用達クラスのお米で、鴨川の知人が送ってくれているんだ」とか「あんた、カミサンいるんか」とか、いろんなことを、言わば馴れ馴れしい口調で話し掛けてくる。手元が疎かにならないか心配ではあるけど、ひとなつっこさ満面の表情の憎めないキャラの大将だ。ホールのおっちゃんがボケボケなので、大将があれこれ気配りしちゃう状況なのね。早速オーダーが違ってたりする。カウンター越しにやっとこにぎりがとどきました。赤身6貫に大トロに近い脂のノリの中トロが4貫column/01821

