column/01698
らーめん・つけめん「基乃」
東工大の脇を進んで、「むらもと」の前を素通り。二郎系だという「基乃」にお邪魔してみました。タイミングが良かったのか、行列ということもなくスンナリとL字カウンターの左隅へ。普通盛りと大盛りが同じ650円なので、普通盛りの麺のボリュームを訊くと、220gとのこと。所謂”野菜ましまし”ならば、普通盛りで充分かと、「基乃らーめん」を野菜ましまし+にんにく+味付玉子でお願いしました。ほとんどがモヤシながら、野菜をテンコ盛りにしたどんぶりの姿はなかなかに壮観だ。奥にはみじん切りされた大蒜が鎮座。確かに、見た目は二郎系だ。スープを啜ると、バターが香るような甘さが過ぎっていく。脂は強過ぎず旨味とコクがすんなり味わえて、悪くない。野菜を箸で掴んではスープに浸し、中太の麺とともに啜り込む。大蒜は何回かに分けて、溶かしこんでね。ふむふむ、一気に完食です。ふと気になった隣の席に座っていた白人男性は、妙にゆっくりとちょっとづつ食べている。強過ぎないといっても充分に脂があるので、それに脂汗を流しながら挑んでいるようにも映る。大蒜も端っこに残したままだ。時折空を見つめたりしている…。余計なお世話ながら見守っていると、結局綺麗に食べてしまうのに少し安堵。も一回来るかどうかは分からないけどね。「梵天」にも似てる、ないしはその流れとも云われているので、その「梵天」にも行ってみなくちゃ、だ。
「基乃」 大田区南千束3-6-9 03-3728-7718