とんかつ「ポンチ軒」でロース豚かつヒレ豚かつひとクラス上の牡蠣フライ

ponchiken神田あたりでイケてるとんかつ店といえば、まず思い浮かべるのは須田町の「勝漫」か「やまいち」でありましょか。
師弟とも云われる両店では、しっかりした身肉の旨味と脂の甘さをそれぞれに思い出します。
そして、「やまいち」では、揚げっぷりのいい牡蠣フライもいただいた。
牡蠣フライといえば、同じ須田町の「万平」の牡蠣フライや牡蠣のバター焼きなんてのもありますですね。

その一方で、最近注目のとんかつ店が、須田町のご近所小川町にあると知ったのは、13年の夏頃のことでした。ponchiken01秋口の雨の日に訪ねた店内には、温かな灯りが点っていました。

カウンターの隅に陣取ると、目の前にはお皿の山。ponchiken05山の間から厨房を覗くと、調理師用なのか、白いキャップを被った黒縁眼鏡の方が慣れた所作で立ち動いているのが目に映る。
何故だかふと、蒲田「鈴文」のオヤジさんの若い頃をみるような気がして、頼もしく思えたのでした。

「ロース豚かつ」の上を定食でお願いしました。ponchiken06こんもりと高く盛ったキャベツを背にし、網の台に載せた豚かつの姿が美しい。

パン粉はその繊細な表情が愉しめる大振りタイプ。ponchiken07狙いによってはわざわざ細かくする場合もあるようだけど、粗めのパン粉を用いる方がきっと技量が要るのではと思ったりもいたします。

とんかつの断面を窺うとみっしりとして均質の身肉が素敵(笑)。ponchiken08そして、衣がしっかりがっしりとその素敵なお肉を包んでいるのもまた素敵であります。
檸檬をさっと搾り振っただけのまま、そっと歯を立てると、軽やかな香ばしさと 婀やかに応える身肉。
脂の甘さだけではない、旨味が脳内を駆け巡ります。

裏を返すようにして、今度は「ヒレ豚かつ」。ponchiken10ponchiken11玉のようなヒレ肉にじわじわっと火を通した様子がなんだか思い浮かぶような断面にしばし見入る(笑)。
これにはちょっと醤油をかけていただきたい衝動に駆られます。
ロースに比べると脂の甘さに代わって、上質な豚のコクのようなものが阿ることなくアピールしてきます。

名物と謳うは、その名も店名を冠した「ポンチかつ」。ponchiken12お品書きには、ローススライスを巻いたジューシーカツ葱と黒胡椒風味、とある。
その断面は、恵比寿の「キムカツ」本店のミルフィーユカツを思い出すひとは少なくないはず。
これみよがしでない感じにまず好感。
成る程、葱風味胡椒風味が利いていて美味しいけれど、どちらかと訊かれたら普通にロースカツをいただく方をきっと選びます。

キャベツの美味しさでいったら、東銀座「にし邑」に軍配かな(笑)。ponchiken09でも、丁寧に刻んだキャベツに遜色はない。
お代わりは自由。
専用のドレッシングを使うにしても、キャベツの水気に晒されることなく最後の一片まで揚げ物を美味しくいただくには、この網ノセは佳い手立てでありますね。

そして、やっとこ冬の時季にお邪魔することができました。
それはもちろん、「かきフライ」をいただくためであります。ponchiken02例によって、恭しく網に載った牡蠣フライ4ヶが整列しています。
牡蠣は、三重は鳥羽から届いたものだそう。

イケてるタルタルがあるならば、ソースも醤油もポンチ軒特製柚子ペッパーソースも要りません。ponchiken04ハフっと齧れば、濃密にして爽やかな牡蠣の滋味が迸る。
ハフハフハフ。
ああ、うまひ。
ひとクラス上の牡蠣フライをいただいた満足にその場でしばし陶然となりました(笑)。

ひるによるに人気のとんかつ店は、東京神田小川町の「ポンチ軒」。ponchiken13Webサイトは、静岡のステーキ・洋食料理「旬香亭」のサブディレクトリに置かれてるので、当の「旬香亭」がその出自なのでありましょう。
14年末に目白にオープンしたという、洋食&ワインの「旬香亭」も気になり始めました。

「ポンチ軒」
千代田区神田小川町2-8扇ビル1階 [Map] 03-3293-2110
http://www.shunkoutei.com/ponchi/

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