高輪台の病院で、診察をさくっと終えてから、
お昼を摂ろうとひと駅乗って泉岳寺。
そのまま行けばお水を出さない英国風カレー「サンライン」だなと思いつつ、伊皿子坂をてろてろと上る。
N響の建物を過ぎたところにあるビルの地階にあるのが、韓国家庭料理「オモニの台所」です。
フロアの中央には、逆さにした北京鍋に太いチューブを繋げたような、排煙のためのダクトがあって、その下に焼肉の焼き台が配置されている。
おひとりさまは、手前のテーブルに陣取って、
ランチメニューと正対します。
「通常メニュー」は、「コムタン」「ユッケビビンバ」やナッジ、イカ牛、春雨から選ぶ「オモニウルトラライス」。
焼肉あれこれの「焼き物セット」もあれば、数量限定「参鶏湯」、「冷麺」ももちろんと迷わせる。
そして「日替わりメニュー」には、
月曜から金曜までの5種類のドンブリものが並んでる。
土曜日には、日替わりドンブリのどれでもできるというので、月曜日判「メチャ肉丼」をお願いすることにしました。
メニューと一緒に届けてくれていたのが、赤いコップの冷たいお茶に浅漬けしたキャベツのサラダ、そして小振りな丸壺。
この壺の中はやっぱりあれかな?と想像しつつ蓋を外すと、
期待通りにキムチが覗く。
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ドンブリが届くまでのしのぎにと小皿にとったこのキムチが特に凝ったものでもないのに旨くって、もうちょっともう少しと止まらない。
酸味や辛味が控えめで、ニンニクも感じずして、軽やかなのであります。
壺から出したらそれは全部平らげるべしというのがルールになってるけど、残しちゃう心配はあまりなさそうだ。
やってきたドンブリには、辛味ダレをしっかり纏って赤橙に染まった牛スジに玉葱、長葱が載る。
全体を覆う唐辛子色にちょっぴり慎重になりながら(笑)、牛スジを口に運ぶと、じわわと旨みが解けて、やっぱり辛味が追い掛ける。
あ、でも仄甘さを一緒に含んでいて、丸い辛さ。
そう思うところへ早速、額に滲む汗。
ふたたび土曜日の泉岳寺。
なぜだか前回と同じ席に陣取って、冷える今日はと「ユッケジャンうどん」。
手馴れた風情で、キムチの丸壺を引き寄せて、シャクシャクと噛んではまた壺に手を伸ばす。
これとご飯とスープでもいいンだけどなと思ったりする(笑)。
お待たせしました、と届いたドンブリはやっぱり赤い。
ダイジョブかなと考えつつ箸をスープに突っ込んで、
引き上げたうどんにハッとする。
そうか、ここで云う「うどん」は所謂冷麺の太い版なんだね。
啜るスープは意外と辛さの加減よろしく、あっさりしながら旨みを含んでる。
思いのほかスープに馴染む麺の食感や心地よし。
もうちょっとお肉が入っててもいいかもとふと思いつつ、サービスでつけてもらった小ライスを投入します。
これもひとつのお約束。
赤いスープでコーティングしたご飯を啜るうちに、辛いスープの過半を平らげることになるのです。
伊皿子坂の韓国家庭料理店「オモニの台所」。
刺すような辛さやこってりとしたニンニク使いに頼らない、どこか軽やかな仕立てが印象的だ。
そこには、韓国のお母さん(オモニ)が家族に用意する日々の糧に注ぐ温かさがあるような、そんな気もいたします。
「オモニの台所」高輪本店
港区高輪2-16-49 B1F[Map] 03-3441-4542
http://www.omoni.co.jp/
御堂筋が堂島川を渡る、大江橋。
その橋の袂に建つ交番の脇を裁判所方向に入ったところに、ずっと気になっている店がある。
店の名を「アウデ・カース」。
ありそでなさそな、
オランダ家庭料理を謳う店です。
右手を振り返り、テーブル席の向こうを明るくしているのは、
堂島川の川面を照らす日差し。
特別綺麗な景色ではないけれど、窓際のテーブルは、川面を眺める情緒が多少はありそうだ。
左手の窓の下には、様々な銘柄のビールが冷やしてあって、それぞれ用のビールグラスが出番を待っている。
これから仕事でなければ、間違いなく呑んでるね(笑)。
お願いしたのは、
この日のランチの「ドイツェ(ハンバーグ)ステーキとジャガイモパン」。
スープにコーヒーもつけてもらいます。
トマトのスープが何気なくも旨い。
澄んで丸い酸味が心地よく、トマトの香気に富んだ仄甘さが追い掛ける。
貫禄のあるコックコートは伊達じゃないぞと素直に思う。
その主は、パッドに用意していたハンバーグをフライパンの上に載せ、隣のレンジでソテーしているジャガイモの様子をチェックする。
オーブンで温めたパンと一緒にハンバーグのお皿がやってきました。
ナツメグらしきスパイスの香りとともに、赤身肉の旨みが真っ直ぐに。
脂のジューシーさに頼らない、熟練の手腕を思います。
焦げ色をつけたジャガイモも素朴にイケるのだ。
メニューをみると、「スタンポットStamppot」というマッシュポテトの料理もオランダを代表するものらしいことが伺える。
毟り齧ったパンも「じゃがいもパン」なんだね。
そして、計62種類あるという「パンネンクーケンPannenkoeken」は、つまりはパンケーキ。
ベーコン、ゴーダチーズ、玉葱なんかを組み合わせたトッピングでもいいし、林檎、バナナ、ラム酒漬けレーズンなんかでデザートチックにしてもいい、ということらしい。
なんだか、とっても女子にウケそうだよね。
オランダ国旗、紅いテントに風車のイラストが目印の「アウデ・カースOudeKaas」は、1996年のオープン。
今度は、夜の部にお邪魔して、19種類揃えているというビールやワインのグラスを片手に、「スタンポット」「パンネンクーケン」をはじめとするオランダ料理の愉しさを教わりたいな。
「OUDE KAAS」
大阪市北区西天満2-5-6[Map] 06-6361-3292 http://restaurant.gr.jp/oudekaas/
時折そうだそうだと思い出しては、
お店のWebサイトを覗いて、
週替わりのメニューをチェックする。
そんな習慣が定着しつつあるのが、
「クーリ」のランチなのであります。
野菜やキノコが魅力と特徴の「クーリ」にあってもやっぱり、肉か魚かがメインのお皿。
でも、日本の洋食へのアプローチもまた愉しいのが、「クーリ」なのであります。
そして、届いたお皿の、カレーもなるほど、クーリ流。
カレーにも野菜たっぷりがお約束。
素揚げした野菜の甘さやキノコの食感を愉しんでから、徐にカレーのソースを掬えば、そこにも野菜由来と思しき深いコク。
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ライスは雑穀米。
酸味とスパイシーさの頃合いもよろしく、うん、イケるカレーだ。
そして、2月のこの週のPasta Lunchは、「Coulisのナポリタン」。
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15種類の野菜のお皿をフォークとスプーンで平らげて、入れ替わりに受け取るお皿にも水菜やマッシュルームがトッピング。
その下から、ナポリタンぽい炒め色が覗く感じ。
蕗の薹の芯の甘さを齧ったり、
成田産だという葉たまねぎの長葱のそれのような玉葱のそれのような甘さを愉しんでから、その下のパスタへとフォークの先を挿し込みます。
そうだよね、Restaurantでのナポリタンは、こういう方向の仕立てになるんだよね。
流石に、ケチャップたっぷりに太麺使って、やや焦げるくらいに炒めるって訳にはいかないのものの、
結構しっかり炒めてくれているのが、ナポリタンへのオマージュか。
新富の、花屋さん二階のレストラン、「クーリ」。
「しょうが焼き」もあるでよ(笑)。
□関連記事:
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Restaurant「Coulis」で 15種野菜とハーブでポワレとキノコのパスタ(09年08月)
「Coulis」
中央区新富2-10-10 2F[Map] 03-6228-3288 http://www.coulis23.com/
通過するばかりで、下車する機会のあまりない戸越公園駅。
その戸越銀座の駅前を通る商店街から外れたところに、ちょいと気鋭のラーメン店があると訊く。
こんなところにヨーカ堂があったのねと呟きつつ、歩くその先の暗がりに一点、スポットに照らした店が見つかった。
どこか「ajito」チックにも思うのが、
「インフィニ」のファサードだ。
お願いしたのは、「インフィニのまぜそば」。
「卵」「辛味マヨネーズ」「とろけるチーズ」のトッピング全部のせで挑みます。
なるほど、「ジャンクガレッジ」とほぼ同じ見栄えのドンブリ。
底のタレを十分に絡めるように、よーく混ぜ混ぜする、如何にも旨そうな麺は、ご存知浅草開花楼謹製。
粉の風味が活きた噛み応えの心地いい麺は流石で、口の廻りを汚しながらも、啜る動作が止まらない。
「ジャンクガレッジ」に思った、まさに"ジャンクな魅力"は、ここではそれがすっかり丸いものになっている。
尖がった味わいの代わりに少量のスープがドンブリ全体に旨味を齎して、上品ですらあるンだ。
牛骨を使っていると云われるのがなんだか頷ける、そんな仕立てのまぜそばだ。
日を変えてふたたび、師走の夜。
今度は、まぜそばでなく、「ヤサイカライ」と呼ぶ、つまりはラーメン。
湯掻いたキャベツ、人参、ほうれん草と、やや厚めにスライスしたチャーシューののった、穏やかな佇まい。
「カライ」というのはきっと、ドンブリの脇に添えている、魚粉や胡麻、干し海老などと和えた唐辛子を指す。
じゃ、「ヤサイ」というのはトッピングはもとより、野菜のピューレをたっぷり織り込んだもののように思えるスープのとろみを指しているのかと思いきや、これが和牛牛骨をじっくり時間をかけて煮出したものらしい。
これまた、動物系に思えない、意外なほどに優しい仕立て。
開花楼の麺によく絡むそのスープに辛味を溶かし込むと、味わいの輪郭が立ってきた。
サッカーフリークの店らしく「ロスタイムライス」と呼ぶ、玉子と豚肉のスネほぐし、ライスボールのセットを追加して、辛味を足したスープに投入するのがどうやらお約束。
ノンジャンクなスープがゆえに、スープ完飲にも罪がない。
「ジャックガレッジ」で目覚めて生まれ営んでいた、
ネット販売専門ラーメン店「infinitus 0」。
業界初の無店舗型にはやはり無理があったのか、ネットからリアルなカウンターへと回帰したのがここ「インフィニ」だ。
無限大∞を意味する店名に籠めた想いは、どんなさらなる展開をみせるのでしょう。
「インフィニ」 品川区豊町4-1-14[Map] 03-6423-1788
ランチのアイデアが浮かばない時によくお世話になっているのが、八丁堀のお米屋さん。
週替わりの「ごはんセット」にするもよし、
「お魚セット」はなんだろな?と考えながら、
路地を入るものまたよろし。
米屋の一角をカフェにした感じのお店ゆえ席は多くないので、出遅れると満席のこともある。
さて、どれにしようかな。
鮪の赤身にうずらの玉子を溶いて、ユッケちっくにしてご飯のお供にするという作戦だ。
軽くヅケにした鮪と玉子は想像通りによく似合う。
小鉢や香の物、味噌汁、そして勿論茶碗のご飯が何気に優し旨し、なのであります。
別のお昼には、こちらも定番「鶏唐丼中華風オーロラソースがけ」。
フリッターっぽいというか、竜田揚げ風の鶏唐揚げにとろみしっかりのオーロラソースが垂らしてある。
ドンブリものじゃなくて定食仕立てにした方が、唐揚げ、ご飯、唐揚げ、ご飯の行き来を愉しむにより相応しいのでは思いつつ、ソースの利いたあたりの唐揚げをまた齧ります。
新メニューと謳う「ハヤシライス」はというと、さらさらとしたデミソースが意外な完成度。
自家製のソースなのだろうなぁ。
優しい風合いの中に旨みがしっかり滲んでいます。
二階への階段の壁には、「NO RICE, NO LIFE」と訴えるオリジナルTシャツ(米Tby亀吉)のサンプルが飾られている。
普段は殊更そう意識はしていないけど、日本人たるもの、お茶碗によそったご飯のない人生は考えたくないものでありますね。
八丁堀の路地裏で、お米屋さんが営む"おこめやカフェ"、「八丁堀 鈴木米店」。
店先に置かれたガラ袋には、米糠がたっぷり。
回収してもらうために置いてあると思しき米糠が、ここでは精米し立てのご飯を提供してますよと謳っているようでもあります。
□関連記事:
おこめカフェ「鈴木米店」で 穴子ご飯とお惣菜ご飯の甘さと和み(06年05月)
「鈴木米店」
中央区八丁堀3-20-8[Map]03-3551-1011
http://www.suzuki-kometen.com/
所沢界隈で、気になるうどんのお店の先頭にあるのが、「甚五郎」のお店たち。
どこも駅からふらっと行けるような立地にはないため、なかなかアプローチできずにいたんだ。
昼頃に所沢での所用が済んで、これはいい機会かと、ちょっくら狭山ヶ丘まで足を伸ばすことに。
車を降り立ったところから振り返り眺めるお店は、簡素な平屋建て。
一本気を思わす面構えの入口に小豆色の暖簾と提灯が待ち受けてくれていました。
店内は、うどん屋さんはこうであれ!と思う佇まい。
入口の右脇に麺打ち室。
そして、同好の士たちでほぼ満席であります。
幸運にも唯一残されていた小上がりのテーブルに着いて、お品書きのウラオモテ。
冷たい、温かい、そば、うどん。
そうか、そばもあるのだね
うどんモードのまま、お品書きのうどん面をじっと睨むと、
冷たい麺に「くるみ」「淡雪」「ごったのら」「むらさき」「きいまカレー」とあって動揺し、温かい麺に至っては、正直何がなんだか判らない。
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だって、「はいから」「忠兵衛」「極楽」「広林坊」「人里」「甚五郎」「宮寺鍋」なんて文字が並んでいるのだもの。
外の陽射しを照らす障子にはその幾つかのメニューを解説が貼られていて、それを見上げつつ、ふんふんなるほどと。
でもね、今日の注文は決まっているンだよねと、お姐さんに告げたのはやっぱり、
「肉汁、ください、大盛りで」です。
どーんという量感でやってきた「肉汁」大盛りの膳。
漆塗りの木鉢に盛られたうどんは、意外な程に白い透明感。
そのまま数本をつるんと啜った印象は、地粉な武蔵野うどんとはやや趣を異にするけれど、加減よくコシとモッチリとが同居した、手練の技を思うもの。
さてと、そのうどんを浸すのは、これまた正統(と思う)武蔵野うどんのつけ汁とは仕立ての違うつけ汁だ。
薄く薄くスライスした豚バラと長葱がくったくたに煮込まれていてかなり脂が強い。
なんだか、牛丼の寸胴の最後のところでうどんを啜っているような(豚だけど)、Con Brio!! さんが云うように、じゃがいも全部食べちゃったあとの肉じゃがの汁のような、そんな感じである。
へー、こうくるかぁと思いつつ、あちこちにつゆを撥ねさせながら、つるちゅる、つるちゅる、だ。
県道青梅所沢線の有名店「神明庵 甚五郎」は、「甚五郎」の本家であるらしい。
武蔵野うどんらしい「肉汁」を期待していたので、その点では肩透かしだったけど、長年を課題を一歩クリアしたような不思議な満足感でふたたびタクシーに乗る。
近所に住んでいたならばきっと、全品制覇を目指していたに違いないと思って、ニヤリ。
そして、他の「甚五郎」へも行かなくちゃと思いながら再び眺めるお茶畑。
そうそう、甚五郎おっかけのCon Brio!! さんをおっかけなきゃだ(笑)。
「神明庵 甚五郎」 入間市宮寺368-4[Map] 04-2934-2859
新富町でワインバーといえば、
そう、happy wine bar「11plats」。
そして、そのカウンターを訪れた帰り際。
建物に向かって右手の硝子戸に小さな額が下がっているのを見つけました。
「潤」と落款を添えた丸っこい筆文字には、
「潤菜 どうしん」。
八丁堀同心の「どうしん」、なのでしょね。
「11plats」と同じ建物の幅に階段があるンだもの、
「どうしん」の店内は実にこぢんまり。
階段を上がるとまず、やや背の高い数席のカウンターが目に入る。
今上がってきた階段との間を飾り仕切るように、階段状の棚が据えられていて、なんだかそのまま屋根裏にでも潜り込めそうな錯覚が一瞬する。
「どうしん」での居場所はきっとほとんどの場合、通りに面したふたつのテーブルのどちらかになる。
そして、メニューはなく、予約の際にそう聞いていた通り「おまかせ」です。
麦酒をちょっといただいて、三品の先付けを愉しみます。
ひとつが、「ゆき菜と京揚げ煮浸し」。
ちぢみの入った雪菜は、こうしていたくのがなにより正しいのだと、頷いてみたりする。
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ふたつめの小鉢には、「香箱ガニ 茶碗蒸し」。
中央で構える暗緑色の味噌の廻りに、小さな小さな外子が鏤められていて、その周囲に蟹の身が解されて。
茶碗蒸しそのものにもしっとりと旨みが沁みていて、香箱ガニの各部との相性、悪かろうはずもない。
やっぱり、蟹味噌がそそるのだねと思いつつ匙を動かすと、たっぷりとした外子(内子?)が現れて嬉しがらすんだ。
白い造形美をもって登場したのが「蕪の田楽」。
八丁味噌のどろっとした濃厚な旨みが、すっと箸の入る蕪自身の甘さを引き立てる。
厚手のナチュラルな板を八寸に、海のもの山のものの盛り合わせ。
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姫さざえの潮煮、鯵南蛮漬け、むかご、くわい揚げ煮、大根と干柿の紅白なます、京人参味噌漬け、大徳寺納豆、五郎島金時素揚げ、れんこんきんぴら、勝栗密煮、あさつき入り出汁巻き、と盛り沢山。
野菜やお豆の優しい滋味をちょっとづつ愉しめる趣向になっている。
椀はといえば、「海老芋団子 白味噌仕立て」。
白味噌のこっくりした味わいと海老芋団子のこっくりのグラデーション。
ちょんと載せた和辛子の風味をほんのりアクセントに、しみじみ啜る。
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ポン酢ゼリーで和えた水菜と数の子を挟んで、
鰆の焼き物。
あるがまんま丁寧に焼いた照りの表情がいい。
そうそう、もうかれこれ何本も熱燗のお銚子が空いている。
ちょっとチャイナちっくに変わったフォルムのお銚子なんかを交えて、三人それぞれ手酌でね。
旦八さんとはほぼ同じペースで、しずりんさんはのんびりマイペース。
時々お酌したりして、そんなのもまた、いい(笑)。
強肴に、にしん、干筍、干しいたけ、八ッ頭、プチヴェールの煮物。
流れの中での、ザ・酒の肴。
あれ、これもさっきの雪菜かなと思った青菜がプチヴェールだ。
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そして、百合根ご飯にあさり清まし汁、香の物。
おコゲの上に載ったほっこり百合根が、そっと優しく迫るのだ。
デザートに、柚子ゼリー。
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そして、茶釜の湯で点てた抹茶に黒豆を添えて。
新富・平成通りの隠れ家、「心、潤う野菜料理」の「潤菜(るさい)どうしん」。
見送りに出てくれた主人は、32歳のつるんと若い。
訊けば、「馳走卒啄」の7年、「福寿」の半年、山口、京都。
そこここでの修業と経験が、野菜に対する思いを培ったのでしょうね。
□関連記事:
happy wine bar「11plats」で 第一楽章ソムリエの手料理たち(08年11月)
「どうしん」
中央区新富1-9-11 亀田ビル2F[Map] 03-5542-8851 http://dousin.jugem.jp/
讃岐うどんの「夏目家」を訪れた後、
意外と知らない石川台界隈を散策してみました。
両側に改札の構える踏切の通りよりも一本雪が谷大塚寄りの方が駅前商店街らしいなぁと思いながら歩いていると、池上線を潜るガードの近くで、「和洋食」と示す看板を見つける。
和なのか洋なのか、思わず、どっちやねん!と呟きつつ、ウインドーのメニューをチェック。
そこにあったフレーズに一発でやられました。
メニューには、「スパゲティー」でも「スバゲッティ」でもなく、「スパゲッチ」。
いい響きじゃないですか、「スパゲッチ」(笑)。
改め訪れた石川台。
一瞬の躊躇いの後、「汀」の褪せて古びた扉をエイっと引き開きます。
左手の厨房と右側の通路を挟んで奥へ伸びるカウンター。
店内全体に、外観とまったく違和感のない古色が帯びていて、なかなかの年季だ。
くすんだスツールに腰掛けつつ、「ナポリタン」を所望してから、
卓上のメニューを確かめます。
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右隅に書かれた「スパゲッチ派」というフレーズにまたニヤリ(笑)。
スパゲッチ派な「ナポリタン」は550円かぁ「ジャポネ」ではいくらだったかなぁ「ドライスパ」や「牛煮込スパゲッチ」も気になるなぁなどと思いながら、「カレー系」を飛び越えて「ピラフ・丼もの」ブロックをみると、あ、あります、ありました、しょうが焼きメニューが(笑)。
こりゃ、Gingerさん&ナポさんに捧ぐの巻だぞっと。
ザージャジャ、ジャジジャ、ザー、ザジャっザっザっ。
ほとんど目の前で返す北京鍋が奏でる炒め音が店内に響きます。
冬場のナポリタンは、沸き立つ湯気とともに。
その姿からも、しっかり炒めてくれているのがよく判る。
ピーマン、玉葱以上に椎茸の姿が目立つののと、刻みキャベツ一緒盛りが「汀」のスパゲッチ、「ナポリタン」の特色か。
うん、このよく炒め感たっぷりのナポリタン、結構好きかも。
そして、生姜焼きをのせちゃいました、とどうやらそのまんまの説明を添えてくれているのが「ポーク生姜焼丼」。
どんなんかなぁと目の前の俎板を眺めていると、冷蔵庫から取り出した豚肉をちょっと意外な大きさで刻んでる。
へーと思いながら再び聞く、ナポリタンとは違う炒め音だ。
受け取る器は、恐らく、カレー皿。
炒めに縮んだ豚肉が大粒のそぼろのようにも見える、面白い仕立ての生姜焼き。
そして、ここへも千切り添えキャベツ。
生姜風味がしっかり利いていて、味つけ濃い目もいいのだけれど、ややパサパサするのが玉に瑕。
でも大きめに豚肉を刻んでしまったら、
「汀」の生姜焼きの特色を失ってしまいそうだ。
石川台の希望ヶ丘商店街の一辺に佇む、和洋食「汀(なぎさ)」。
油に曇った硝子の填まった棚には、一升瓶やサントリーの「オールド」「角」「白」の揃い踏み。
そして、「ニギスの丸干し」「ポテトサラダ」「オクラ」「とり貝刺身」から「牡蛎フライ」「雑煮」までの品札が下がっています。
石川台駅を最寄りにしていたら、呑みに寄ってしまいそうなそんな気もいたします。
□関連記事:
さぬきうどん「夏目家」で 讃岐な肉汁つけうどんバクダンうどん(10年02月)
「汀」 大田区東雪谷2-11-2[Map] 03-3720-1415
晴海通り沿いの歩道に立つスタンド看板にはまだ灯りが点いていないけど、
その名は読める、刺身Bar「河岸頭」。
寿司屋かなにかがあったンじゃなかったかなぁ、以前この狭い階段を降りた覚えがあります。
予約の時間にはまだ早く、店内の様子はまさに開店前の準備に忙しそう。
ちょと早いけれどと窺うようにお願いして、隅のテーブルに入れてもらえることに。
早速のビールのジョッキ、ありがたや(笑)。
訊けば、鱈の擂り身を揚げたものだそう。
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チャンバラ貝を追い掛けてテーブルにやってきたのが、
にゅおーっと長い貝。
あら、珍しや、マテ貝だ。
どこかの砂浜で、マテ貝の巣穴に塩を入れて獲ったりした覚えがあるのだけど、あれはどこだったかな。
焼きではなく、湯掻いたマテ貝は、クセなく澄んだ甘い滋味がして、実に旨い。
なかなか出逢えないのは、弱い貝で、あまり流通しないかららしい。
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澄んだコクを愉しむ定番、白子ポン酢に続いて届いたのが、ドンとしたお魚系肉塊。
んんん、なんでしょ、マグロのカマのようにも見えるけどと訊くと、カマというよりは、鮪のアゴであると。
これはこれで、稀少な部位のようで、確かに初めて聞くフレーズだもんね。
じっくり焼いた皮目から旨みをたっぷし含んだ脂が滲み、身離れよくほろほろとして、そのまんま酒にも佳いけどご飯のおかずにも当然よく似合いそう。
ランチには、「アゴ煮定食」にして提供しているそうだ。
生牡蠣をちゅルンといただき、鰤大根でまた、泡盛を舐める。
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まぐろ、小肌にサーモンの刺身盛り合わせに、肌理の細やかな〆鯖に舌鼓。
使うお醤油は、所謂煮切り醤油か、小さい醤油注しのがごめ昆布の醤油。
函館の尾札部町からやってくる「がごめ昆布」という昆布を使った醤油のほの甘さと旨みが刺身の旨みを引き立てるというこの不思議。
がごめ昆布醤油ね、覚えておきましょう。
結構お腹もキツくなってきたぞというところへ、土鍋のご登場。
湯気の中、鍋中央に黒い皮目の魚のぶつ切りが浮かんでる。
大将曰く、鰍(かじか)の鍋であると。
口々にへー珍しいねーと云いながら、汁を啜り、その身をしゃぶる。
鰍からも結構なお出汁が出ているようで、はふはふこりゃうめーと一杯なはずのお腹にするりと収まってしまうのであります。
そしてさらに、薄い皮のイクラ弾ける鯛めしで、大団円。
ああ、満腹至極&よく呑んだ(笑)。
気がつけば、他のテーブルもカウンターも埋まって人気の築地場外「河岸頭」。
朝から昼過ぎにかけての賑わいに比べりゃ実に静かな夜の場外で、魚市場らしい真っ直ぐな魚介酒肴に出逢える地階のお店。
宵の口はもちろん、ランチにもまた来なくっちゃ。
「河岸頭」
中央区築地4-12-2 B1[Map] 03-6383-4597 http://kashigashira.com/
間口一杯の看板の灯りが、以前にも増してその存在を主張している洋食工房「陶花」。
でも、二階にあった「陶花」がご近所の一階に移転してからは、まだお邪魔したことがありませんでした。
戸越銀座の商店街を歩くたびに眺める店頭のパネルには気になるメニューがあれこれ。
でもやっぱりコレからいただかなねばなりませんねと呟きつつ、その扉を引き開きます。
すっきりとした印象のインテリア。
手前のテーブルに案内されて、早速の注文は「カキフライ」。
「お得なセット料理」をくっつけるのはいかがでしょうかということで、グラスのビール欲しさにそのように(笑)。
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ビールをほぼ一気に呑み干して、
カップの濃密クラムチャウダーをペロペロ。
ややあって届いたお皿には、大振りな牡蠣フライが5つ盛りの定石を翻しての4片載っています。
もしや二個づけなのかもなぁの大きさなので、檸檬をぎゅっと搾ってから、ナイフを入れて半切に。
切ってみると、二個づけではなくて、そこそこ立派な量感の牡蠣であることが判る。
添えてくれているタルタルをたっぷりと擦って、ひと息フーとして口へ運びます。
バランスとしてはやや衣が固い印象ですが、カリサクの歯応えのあとにじわーっと牡蠣の身の滋味とミネラルが口腔に広がる瞬間は、やっぱり魅惑的。
牡蠣は広島産。
タルタルはバター入ってる?と思うよな、やや重たい仕立てだ。
あれこれ気になる「陶花」にはふたたびお邪魔して。
今度の目当ては、石ちゃんも「まいう~」な「フォアグラ入りハンバーグ」だ。
ジャガイモ、隠元、人参と付け合わせの王道を従えてやってきたお皿には、一見ごく普通のハンバーグ。
どれどれとナイフの刃を挿し込むと、柔らかな切れ味で断面をみせるハンバーグ。
じゅわっと脂を滲ませつつ、その中から顔を出すフォアグラは意外なほど肉厚であります。
フォアグラONはあっても、フォアグラINしたハンバーグは、ほかに知らない。
どうよ!な感じのその断面に、それってズルくない?と訊いても、ただホレホレと誘うばかり。
ワタシモワスレナイデとばかりにその下のデミソースがゆらゆらとするので、ざっくりと刻んだハンバーグにそのソースを塗り立てていただきます。
うひゃひゃ、見た目通りのとっぷりしたコク味が延髄を刺激する。
脂湛えた挽肉とフォアグラとデミソースの三位一体がご飯を呼ばない訳はない。
やっぱりズルいよなぁ。
戸越銀座商店街が誇る洋食の一軒、洋食工房「陶花」。
商店街では14店ほどでコロッケを競作していて、
それらを称して「戸越銀座コロッケ」。
庶民の味方的洋食屋さんであって欲しいような気もする「陶花」ではあるけれど、「陶花」のコロッケは「フォアグラコロッケ」600円也。
買い食いが似合うよな、町場のお惣菜ノリとは路線が違ってます。
□関連記事:
洋食工房「陶花」で デミソースとろ玉子チキンライスのオムライス(07年05月)
「陶花」
品川区平塚2-18-3[Map] 03-3785-4410 http://touka.togoshiginza.net/
浅草の古参デパート、松屋へ足を運びました。
目指すフロアは、「第8回青森物産展」の行われている7階大催場。
明治神宮「青森屋台村」で青森グルメの一面を愉しんだその余韻も残る中で浅草に赴いた理由は、
明快そのもの。
それは、「青森屋台村」にはなかった本場の煮干し中華のお店が出店しているから。
しかもその店が、嬉しいことに、いただいまイチオシの中華そば「長尾」なんですもの。
あ、あったあった。
フロアのコーナーに陣取った「長尾」の浅草出店。
レジの手前のバナーが示すメニューは、「中華そば あっさり」「中華そば こく煮干」「こく煮干 チャーシュー麺」の3種類。
あれ?"ごぐにぼ"はできないのだろうか?とそう訊いてみると、
「できますよ!」とひと言。
ちゃんと、「ごぐ煮干し」用のチケットも用意していて、
お代は一緒ですと手渡してくれる。
なるほど、ここでも裏メニューとしての"ごぐにぼ"としているのだね。
入口の脇には大きなボウルに煮干しが山盛りになっている。
結構大きいサイズの煮干しだよねーなどど話しているところへ、両手にどんぶりのおねえさんが近づいてきました。
雷紋を描くどんぶりは実直な印象を増していた「長尾」バイパス店の白いどんぶりとはやや趣を違えていますが、そこに注がれているスープはまさにあのエキスの表情。
鼻息鳴らして早速、そのスープを啜れば、脳裡の風景がバイパス沿いのあの店の風景に一瞬トリップ(笑)。
やっぱりいいわー、うん、イイわー。
たっぷりとした旨みの凝縮感と濁りのない風味の昇華。
クリーミーにさえ思う舌触りに妙な脂の気配は一切ない。
8月の「青森ねぶた祭」のポスターの貼られたパーティションの向こうに、ご存知「浅草・開花楼」の麺箱が見える。
今回の麺も「浅草・開花楼」のものだそうで、負死鳥カラスさんが自らそう云っているように、細く切ったうどんのようでもある面白い食感の麺。
日清製粉の「傾奇者(かぶきもの)」と呼ぶ粉を使って、無かん水で仕込んだという、独特の麺だ。
敢えてどちらかと云えばバイパス店の自家製麺の方が好みではあるけれど、無かん水の麺が煮干しスープに絶妙にマッチすることを改めて教えてくれる完成度の麺です。
ということで、煮干し粒子が残るどんぶりの底まであっと云う間に呑み干してしまいました。
その粒子はザラザラするようなものではないのは、舐めて確認しております(笑)。
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あと4箱しかないですよーの掛け声にのっかって、「こく煮干」の4人前箱入りをご購入。
自宅で啜ってまた、青森にトリップするんだもんね(笑)。
煮干し中華の雄、ときっと自他ともに認める「長尾」が浅草に出張る一週間。
松屋がフロアを閉めることもあって、この「青森物産展」での「長尾」に出会えるのは今回が最後になってしまうよう。
東京で「長尾」を啜れた幸せを思います。
□関連記事:
ご当地グルメ「青森屋台村」で初上陸青森の味と表参道冬ねぶた(10年01月)
中華そば「長尾」で 限定ごくにぼ夢にまでみた煮干ラーメン系譜(09年10月)
「長尾」バイパス店
青森市三好2-3-5 ガーラタウン[Map] 017-783-2443
http://naga-chu.de-blog.jp/blog/
人形町、一本裏手に延びる路地。
そこに昔ながらの風情を映す、
一軒のお店がずっと気になっていました。
黒塀の古民家を舞台にした、
お好み焼き「松浪」。
格子戸の隙間から零れる灯りが誘っています。
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麦酒のジョッキをカチャンと合わせてから、温まった鉄板に載せたのは、生しいたけと三つ葉。
跳ねる油にこりゃいかんと、
みんなして紙エプロンを首に提げるのがどうやらお約束。
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バターを溶かしてそこへ帆立を滑らせて、
ちょっと欲しい焦げ目ができたところでお皿にとって醤油を垂らす。
長葱と一緒の鶏もゲソとコンビの生いかもサシの綺麗に入った牛肉も、それぞれにバターのお世話で出来上がり。
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みっつの器でやってきたのが、「松浪焼き」「浪花焼き」「芳町焼き」。
松浪焼きは、浅蜊と長葱、天かす。
浪花焼きは、三つ葉、かまぼこに小柱。
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「芳町焼き」は牛そぼろ、キャ別に玉子のお好み焼きだ。
なぜに、「キャ別」と表記するのだろね(笑)。
ソースじゃなくて、醤油でってのが、専ら醤油派の自分にはいいぞ。
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鉄板焼きといえば、
やっぱりこれも食べねばと追加したのが「かきバター」。
溶かしたバターの上に、片栗粉をたっぷり纏った牡蠣をON。
しっかり焦げ目をつけたところで、ハフハフしてからそっと食む。
もうひと回り大振りであってくれるとまた醍醐味が違うのだろうけど、悪くない。
やきそばを啜って、すっかりお腹も膨らんだところで、デザートを。
それは、壁に据えた額の中に並ぶ品札の一番隅に、ちょっと不思議な一枚を見つけていたからです。
その名を「くろんぼ」。
まぁ、大体想像はつく通り、あんこを生地に溶いて、焼いちゃうヤツ。
うん、素朴な菓子と申せましょう。
戦禍を逃れた人形町の裏路地で、醤油味のお好み焼きの鉄板、「松浪」。
焦げた醤油の匂いと家族経営の温かさや下町ックな人情が古民家のそこここに籠っています。
「松浪」 中央区日本橋人形町2-25-6[Map] 03-3666-7773
永いこと八丁堀を彷徨いていながら、
通りに面したこの店に入るのは、実は初めて。
スタンドサインには、本格派コーヒー&パスタ、とある「エル」。
いよいよ訪れなければと考えたのは、
店頭で示すランチメニューにずっと気になるフレーズがあったから。
そう、セットメニューのあちこちに「ナポリタン」の文字がみつかるンだ。
改めて眺めるメニューから選んだのが、本日のサービスランチ「Fナポリタンスパゲティー・ホットサンド・サラダ・みそ汁盛り合わせ」。
本日のと謳いながら、毎日あるよな気がするのは、気にしない(笑)。
片言なオネエサンがカウンターのオトウサンにオーダーを通すと、はい分かりましたありがとうございまーすと快活に通る声で応じてくれる。
早速響いてくる、大きな炒め音。
大きく鍋を煽り、しっかり炒めてくれているのが、その音から伝わってくる。
湯気を上げてやってきた盛り合わせ皿のナポリタン。
すぐさまフォークに巻いたナプキンを剥がして、そのオレンジ色と挿し込みます。
うん、炒め加減に遜色なく、ケチャップ量の頃あいもいい。
そのお皿の裏側へと廻り込むとそこには、二種類のホットサンド。
齧ろうとして判ったのは、サンドといっても二枚のパンでサンドしているわけではなくて、半分に割った食パンの断面へスリットを入れて、そこへ玉子やツナのたっぷりした具を押し込めていること。
芸が細かいというか、なんというか(笑)。
いいなぁ。
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玉子トーストサンドや玉子ピラフとの盛り合わせでなくて、
ナポさんも食べてるナポリタン単品を啜ってみようと数日後にまたお邪魔しました。
片言のオネエサンには、「ナポリタン単品で」と云ってみても、「ナポリタンだけ」「ナポリタンのみ」と云ってみても通じない(苦笑)。
仕方なく、カウンターのオトーサンにそう声を掛けると、「はい、できますよー」。
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ふたたび湯気とともにやってきた、
プレートに載る「ナポリタン」。
しめじ多めな今日のナポは、ちょっとタバスコの青っぽい辛みが利いているよな気がするなぁと思いつつ、クルクルズズズ。
前回で在り処を知った粉チーズを振ってはまた、クルクル、ズズズ。
二回試してちょっと残念かなと思うのは、添えてくれるのがスープでなくて味噌汁であること。
付け合わせならまだしも、やっぱりナポリタンに味噌汁は微妙であるぞ、と。
どうやら30有余年に亘って八丁堀にあるという、Coffee House「エル」。
入口応対&レジ担当のオトウサンもまた朗らかに、「またお待ちしてまーす」。
そのフレーズが、なんとなく心地いい。
伝票裏の記載によると、四ツ谷にも同じ「エル」の麹町店があるようです。
「elle」 中央区八丁堀3-22-11[Map] 03-3553-2581
それは確か初秋の頃。
新聞を広げた時に、一葉の折り込みチラシが目に留りました。
白地に筆文字書体だけを配した、一本気な気配をみせるチラシ。
そこには自信のほどが窺える力強さが宿っていたのです。
開店を告げるそのチラシの主が、
石川台のさぬきうどん「夏目家」でした。
路面電車チックな石川台駅の改札を出て、すぐを右に折れると、その先右手。
「うどん」という文字とともに、ファサードにモザイクをあしらったかのような二階屋がみえてきます。
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手描き風の文字で大きく「うどん」と記した白い暖簾を潜るとそこは、ゆったりした空間のフロア。
天井の高く、古材を巧く使った落ち着ける雰囲気を醸しています。
奥に湯気を上げる厨房の様子が窺えるね。
武蔵野うどんではないけれど、どうもそこから注文みたいと「豚汁つけうどん」。
品書きには「これ たべなきゃ」と何気なく書いてある。
どんぶりに盛られてきたうどんは、つやつやとして、
でも機械づくりっぽいノッペリした表情ではない。
一方、つけ汁は、やや小さめに刻んだ豚バラ肉が浮かぶヤツ。
その豚汁に浸して啜り噛むうどんは、なるほど讃岐流。
むにんっとした量感と歯応えに加えて、どこかうどん自身の仄甘さを残すよう。
その点から考えると、ちょっとつけ汁が甘いかもしれません。
壁には、「夏目家のこだわり」が貼ってあって、例えば、だしには、コクと甘みの出る瀬戸内海産白口煮干しを使っているとある。
うどんには、オーストラリア産の小麦粉を使い、温度管理した熟成庫で寝かせているという。
温かいうどんもと、別のお昼に「母の味バクダンうどん」。
鶏、豚、豆腐、木耳、玉葱、長葱、玉子に生姜。
それらをよく練って出汁で煮る。
店主のお母さんが、時々鍋一杯に作ってくれるという、がんもどきの変わり版のような「バクダン」がトッピング。
やっぱり冷たいうどんの方が魅力を発揮してくれるけど、ふむふむこれも悪くないと汁を啜る。
おでんのタネのようでもある「バクダン」がその汁にほろほろっと解けてあたりがなんだか嬉しいぞっと(笑)。
石川台のさぬきうどん店といえばきっと、ここ「夏目家」のこと。
以前は「夏目家ダイニング」と称するお惣菜の店であったらしい。
「にしんの昆布巻きうどん」「穴子の玉子焼きうどん」に「コリアン風上品モツ煮うどん」、豚肉をちょと入れたつくねの「つくねうどん」などなど。
惣菜に対する試行錯誤が、さまざまなうどんバリエーションに活かされているよな、そんな気がします。
「夏目家」 大田区東雪谷2-23-5[Map] 03-3727-0182
'11/04/23(土)by:まさぴ。さん
Re:ぽんちゃんさま
口 鳥「宮川」で桜の下でもいつもの行列から揚げ定食もつ丼もいいどーも、ご無沙汰です。
「宮川」は、茅場町・八丁堀界隈に勤めているヒト、勤めていたヒトにとって、思い出しては足や想いが向く日常の旨いもん屋ですもんね。
ずっと頑張ってる店も多いながら、残念ながらなくなってしまった店もあって、変わってないようで随分変わってますよ。
'11/04/22(金)by:ぽんちゃんさん
萱場町の~“宮川”・・・。
いやぁ~懐かしいですよぅ~っ!
♪
ランチタイムの定食「唐揚げ」
いやぁ~懐かしいなぁ~っ!
刻み葱を浮かべた「鶏ガラスープ」
いつも最低でも~3杯くらい頂戴してました
最後の「店舗界隈」の画像も
口 Café「BAZAR」で片手にTrumerホースラディッシュでFrankfurterメッチャ懐かしく拝見させて頂きましたヨ
'11/04/20(水)by:まさぴ。さん
Re:laraさま
口 Café「BAZAR」で片手にTrumerホースラディッシュでFrankfurter老舗のリラックスした雰囲気!まさにそんな余裕とふところがあるよな空気でした。
古くからの気の置けない社交場は、いろんな使い方をされてきたのでしょうねー。
いってらっしゃーい(笑)。
'11/04/20(水)by:laraさん
まさぴ。さま。
リンクありがとうございます!相方に変わってお礼申し上げますm。。m
この古きウィーン風カフェは、意外とビジネス関係でも使われる事で有名なのです。昼下がり、ビールやワインを傾けながら一見和やかに丁々発止、もよくある事らしいです。
口 洋食「さんばん」で イケるナポリタンにしょうが焼き長嶋の背番号そんな私も今日の午後はまさにここで話し合い。初めてサシで会う方との緊張をほぐしてくれる、老舗のリラックスした雰囲気を味方にしてきます〜(笑
'11/03/10(木)by:まさぴ。さん
Re:イートナポさま
口 洋食「さんばん」で イケるナポリタンにしょうが焼き長嶋の背番号そうなのですー。
ナポちんもご存知、武蔵小山の「さんばん」と繋がってました。
大山からの帰りにそんな話もしたのだけれど、きっと覚えてないなと思ってた。
泥酔モードだったもンね(笑)♪
ウーロンハイないけど、タイミングがあえばご一緒しつ。
'11/03/10(木)by:イートナポさん
武蔵小山の姉妹店があったんですね!
口 洋食「木の葉」で 鉄板のっけでいただくしょうが焼きにカキフライこれは行かねば!!!
'11/03/06(日)by:まさぴ。さん
Re:イートナポさま
口 洋食「木の葉」で 鉄板のっけでいただくしょうが焼きにカキフライおお、幾多のナポの中にあっても、記憶の隅っこにずっとあるとは♪
ビバ焦げ焦げ(笑)。
どこかシャイなオッちゃんオバちゃんが醸す雰囲気も印象的だよね~。
'11/03/06(日)by:イートナポさん
もうずいぶん前に行ったのに、なぜか記憶にこびりついてる木の葉のナポ。
焦げ焦げ感がばっちりです!
口 洋食「木の葉」で 鉄板のっけでいただくしょうが焼きにカキフライあのお店の雰囲気も一朝一夕では出せないですね。
'11/03/04(金)by:まさぴ。さん
Re:Gingerさま
口 洋食「木の葉」で 鉄板のっけでいただくしょうが焼きにカキフライgenau!その通りです~♪
残念ながらカキフの季節もそろそろだけど、どこかにそんな店ないかなぁ。
'11/03/03(木)by:Gingerさん
カキフにナポにしょうが焼き
3人で行けば良かったね(*^_^*)