寿司「赤坂 鮨兆」

sushicho.jpg赤坂で所用の帰りがけ、山王下近くのビル3階にある「鮨兆」さんに寄ってみました。入口入って正面のカウンターに腰掛けるとすぐに、「はい、普通、多め、大盛り」と声が掛かりました。え?え?と戸惑う表情を向けると、改めて「盛り、どうします」とにこやか顔の大将。どうやらランチには「おまぜ」と呼ぶちらし寿司のみの提供となっているようです。「多めでっ」と応えて、硝子ケース越しに大将の手元を見ると、なかなかの早業で器にシャリを詰め、刻んだ具を盛り込んでいきます。「ほい、お待ち」。全然待っていませんて(笑)。どっかの誰かが「宝石箱やぁ~」と叫びそうな華やかさで、イクラ、烏賊、鮪赤身、カンパチ、海老、玉子焼などが鏤められた器を受け取りました。「味、ついてますんで、まずはそのままで」。世の海鮮丼は、どんぶりに載った刺身を一旦剥がし取って小皿の醤油に漬けるか、山葵を溶いた醤油を廻しかけるかをしなければならず、なんだかな~と思うことが多くて避けているんだけど、これならOK、食べ易い。酢飯を味気なく思うことがないよう、ほどほどの味付けがなされている。嬉しいのは、白味噌のお椀に続いて、すっと赤出汁が届けられ、「お代わりできますよぉ」とひと言。結構たっぷりした量のシャリが収まっているので、途中途中で汁っ気が欲しくなるのを充分心得てくれてる気がするな。食べ終えて席を立とうとしたところで、待って待ってと水菓子の小皿。改めてお茶を啜って会計を済ますと、今度はどら焼きのお土産だ。ほらほら、傘を忘れちゃいけないよ。こんな衒いない家庭的サービス精神が微笑ましい寿司店が赤坂にあったなんて知らなかったな。 「赤坂 鮨兆」 港区赤坂3-6-10第三セイコービル3F 03-3585-7917 http://www.akasaka-sushicho.com/
column/02200

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