開店日にいそいそと出掛けていって、テボを篩う齊藤社長の雄姿を眺めてからそんなに月日が経ったとはと、秘かに驚いてしまいます。
「ど・みそ」は、八丁堀に店を構えて以降、JRA中山競馬場店、町田店、ららぽーと豊洲店、佐野新都市店、西新井店と商圏を広げ、系列の「げんまん」も人形町店に鶴見西口店を加え、各地各所でのイベントにも積極参加。
齊藤社長の「ど・みそ」社長業も至って順調に映ります。
いつぞやは、偶々開店前の店に警官が出入りしているのに出会して、
抉じ開けられた様子の券売機を見下ろす齊藤社長に、
「な、なにごと?!」と声を掛けたこともありました。
順調そうに見えて実は、当然のように色々ありそうで、
雇うスタッフの数が増えれば増えるほど、
その教育や定着への工夫など課題は常にあるのでしょうね。
そういえば、創業当初の「ど・みそ」商標の話などは、
今や懐かしい語り草なのかもしれません。
この晩夏の或る日。そんな「ど・みそ」八丁堀店に、
「移転いたします!」のポスターが貼り出されました。
テナント契約満了につき2軒隣に移転すると告げています。
テナント契約を契機にして、
新装移転する店もあれば、廃業してしまう店もある。
「ど・みそ」八丁堀店は当然の前者なのでありますね。
どれどれと移転先となる2軒隣の角地の建物の様子を窺うと、
成る程、鋭意内装作業中のご様子。外壁にはまだ、以前のテナントのものらしき、
チャンネル文字が残っていました。
9月下旬の月曜日。
新装移転開店日のランチに早速足を運ぶ。店先には、積み上げたご存じ「開花楼」の木箱に薔薇の花束。
新装開店に華やかな色を添えていました。
「ど・みそ」幹部のケンタくんにちょろっとお祝いを告げて、
一階のカウンターの丸椅子へと滑り込む。ご註文はやっぱり「特みそこってりらーめん」であります。
今までに都合何杯いただいたか判らないけど、
その分すっかり馴染んだ濃厚な味わい。背脂の甘さと味噌ダレの甘さ辛さのバランスや良し。
でもね、”あっさり”も悪くないんだよ(笑)。
スープを持ちあげる、しっかりとした太さとやや縮れ。スープの濃さに負けずに、
粉の味わいと独特の歯応えを主張するのは勿論、
「開花楼」の特注麺だ。
時には「みそカレーらーめん」が気分のこともある。カレー風味が勝ち過ぎることも、
味噌風味が主張し過ぎることもない絶妙の塩梅がある。
枚数明示が何気に安心の「海苔5枚」を添えるのが、
毎度毎度の定番になっています。
時々ね、コンビニで買い込んで懐に忍ばせた牛乳を投入してみたい、
なんて思ったりしています(笑)。
そうそう、それはまだ移転するなんて知らない、
盛夏真っ盛りの頃。涼を求めていただいた「冷やし胡麻味噌担担麺」が絶品でありました。
これまた胡麻のペーストが基調を描き、味噌と辣油とが奥行きを生む。
ああ、また食べたい。
季節を問わない定番品にして欲しい(笑)。
でも、移転後の券売機のボタンには、
そんなメニューは見当たらない。
そこで選ぶは勿論「濃厚胡麻味噌担々麺」であります。ただ、スープを啜り、麺を啜ってあれ?って思う。
「冷やし胡麻味噌担担麺」の延長線上で味わう所為か、
圧倒的に胡麻ペーストの風味が弱い。
もしかしたら、所謂”ブレ”のためかもしれないと、
裏を返してみたけれどオペレオーションのミスではない様子。
うむむ。
熱いスープがゆえのことなのかもしれないけれど、
ボクはもっともっと胡麻の利いた担々麺が好みだと知りました。
ここはひとつ、”こってり”と”あっさり”があるように、
“胡麻こってり”と”胡麻あっさり”も作って欲しいなぁ、
なんてね(笑)。
2軒隣に新装移転してなお意気上がる、
東京スタイルみそらーめん「ど・みそ」八丁堀店。未だ二階三階に上がったことはないけれど、
移転前と同様、夕方からは味噌鍋を軸にした、
居酒屋メニューも準備万端だそう。
夜限定の醤油らーめんもあるみたいです。
桜橋のバス停を挟んで、
元「ど・みそ」と現「ど・みそ」が並んでる。古い店の看板がまだ外されずに残っていて、
移転を知らないひとが、あれ?つぶれちゃった?
みたいな顔をして立ち去るのを何人か見た。
壁を白く塗り、内装に手を入れ始めているようだけど、
ここは今度、何になるのかな。
「ど・みそ」八丁堀店
中央区八丁堀3-9-6 [Map] 03-6280-3550
http://blog.livedoor.jp/do_miso/