東南アジア料理「シンガポール コピティアム」で海南鶏飯XO炒飯南インドは辛いもの

kopitiamはて、あれは一体いつ頃のことだったのだろうと、この日記を捲り返す。
それは、赤い銀行のある入船一丁目信号から亀島川を渡る南高橋へ向かう通り沿い。
それは、2009年5月の日記に載っていたシンガポール料理のお店。
正直長ったらしいなぁと思ったその名は、
「SINGAPORE SEAFOOD EMPORIUM」というものでありました。

開けっ広げな屋台のような不思議な居心地のお店は、その後間もなく閉じてしまい、中野辺りに移転したと風の噂で聞いていた。
新橋から八重洲日本橋、そして入船にいたかと思ったら今度は中野となんだか引越し魔の動向をみているようだなぁと思ったことを思い出します。

そしてそれは、彼是一年半前の夏のこと。
とある、おひる時に八丁堀はすずらん通りを歩いていると、長年お世話になっていた文具事務用品の「ヤマグチ」が破綻して空室となったいたところが飲食店らしき店となっているが目に留まりました。kopitiam01三日月に星5つの国旗はどこの国だったっけかなぁと思いつつ近づくと、「Singapore Kopi Tiam」と示す貼紙をみつけることになる。
シンガポール料理かぁ、「エンポーリアム」が懐かしいなぁなどと感慨に浸り始めながら自動ドアの中へと入りました。

「ヤマグチ」の頃の階段がやっぱりそのままだなぁなどと思いつつ、人数を告げた姐さまにふと、見覚えがあるような気になる。
あれれれと思いつつキョロキョロしているところへ、ドリンク類はセルフサービスコーナーへと促された時点で疑惑は確信に変わりました。
あああ!ここはあの「エンポーリアム」と同じ店だ(笑)!

入船の頃には、ごはんモノ麺モノそれぞれ15種類くらいが並んでいたランチメニューに対して、今はそれぞれ30種類近くがズラズラっと並んでる。
こりゃ迷っちゃうようなぁと思いつつ、選んだのは「海南鶏飯/ハイナンチキンライス」を胸肉で。

月桃の葉か、朴葉か、やっぱりバナナの葉か。
葉っぱを模したお皿に盛り付けられた蒸し鶏とジャスミンライス。
パクチーに胡瓜のスライスもお約束でありましょか。kopitiam02ここでもやっぱり3種のソースがお供についてくれる。
そしてやっぱりこの、ダークソースと鶏の身の取り合わせが一番だねと思わず頷きます。

「炒飯」に「カレー炒飯」「酸辛炒飯」「ナシゴレン」などチャーハンメニューあれこれの中から、「XO炒飯」を選んでみる。
それぞれ、海鮮かチキンかを選べるので、その日の気分でチキンにしてみます。kopitiam03目玉焼きの載るのもチャーハンメニューのお約束。
パサパサしがちな長粒米にXO醤の香りがしっとりと纏って、絶妙のパラパラ具合と香ばしさ。
千切りのレタスのシャキシャキがいいリズムを生んでくれて、うん、美味しい。

チキンの「ナシゴレン」は、そんな「XO炒飯」と見た目そっくり(笑)。kopitiam04違うのは、ケチャップマニスかなぁと思わせる甘さを含んだ味わいがじわじわっとインドネシア辺りの空気を運んでくれるところ。
ミクロネシアの海には最近とんとご無沙汰しちゃってるなぁと想いが飛びます。

「会飯 ホイハン」は、つまりはあんかけ炒飯のこと。kopitiam05さっと炒めた海鮮を包む濃いぃ色のあんの粘度がなかなか強し。
辛味をゴハンと目玉焼きで中和しつつ、一気呵成に食べ切ってしまうのであります(笑)。

またまた、別のおひるどきには、オイスター味で「辛会飯」を所望する。kopitiam06それは、玉子炒飯の上に、烏賊海老や野菜あれこれを炒めたものをザザっとトッピング。
ここでもまた、ゴハンで辛さを中和するよなう所作を繰り返すことになります。
辛さ控えめが望ましい(笑)。

ゴハンものメニューのおよそ半分を占めるカレーライスもいただけなればと「南インドスタイル」の6種類から「イカカレー」を選んでみる。
かーなーりーホットだけ大丈夫?と姐さんに訊かれて、いやダイジョウブでもない、と応える(笑)。
極力、辛さ控えめでお願いします。

そんなに赤くもないし、見るからに辛そうでもないなぁと匙を動かす。
うんうん、美味しいじゃん。kopitiam07ところが、三口目を口にしたところからどっと汗が噴き出してくる。
額どころか頭皮の全部の毛穴が全開になる感じ。
耳の後ろや首筋に汗が滴ってくる。
ひ~(笑)。
なんだか気が遠くなりつつ、なんとか完食を果たしました。
本格派「南インドスタイル」はどうやら、自分には無理であるようです。

気を取り直して、ココナッツカレーの「タイスタイル」の「チキンカレー」に再挑戦。kopitiam08グリーンカレーよろしく、見た目柔らかくしてひりひりっと辛いものの、ココナツミルクのまろやかさにのせられ、これなら美味しくいただける。
ライスは、プレーンかフライドライスかを選べます。

八丁堀エリアへと「シンガポール コピティアム」、お帰りなさい。kopitiam09訊けば、「Kopi Tiam コピティアム」というのは、マレー語で「コーヒーの飲めるところ」「コーヒーハウス」という意味だそう。
「シンガポール コピティアム」が繰り出す東南アジア料理には勿論、麺料理もある。
ただいま、「コピティアム」麺サイドへの旅も平行して続けているところです。

「シンガポール コピティアム Singapore Kopi Tiam」
中央区八丁堀2-18-5 [Map] 03-6280-3442

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