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有楽町から東京駅にかけての敷地に広がる東京国際フォーラムは、各々にホールを抱えた四つのブロックと船を題材としたガラス棟とで構成されている。
ここに都庁があった頃の記憶はないよなぁなどと考えつつ気がつけば、そもそも国際フォーラム自体が今年で15周年を迎えているらしい。
もうそんなに経つのか、角松のコンサートを聴きに訪れたのはいつのことだっかなぁと考えつつ久し振りにやってきたのは、ビア&レストラン「レバンテ」です。
広場には、ひとを寄せるケータリングカーが何台か。
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宙空に突き出した硝子の匣を見上げながら、「レバンテ」への階段を昇ります。
既に7割方、テーブルの埋まった店内。
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硝子越しに、向かい側のガラス棟や線路を隔ててPCPのビルが望めます。
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「レバンテ」が名物と謳う”かきランチ”は、3種類。
まずは、スタンダードな「かきフライ」からいただきましょう。
「レバンテ」の牡蠣フライは、定説の5個載せではなく、4個載せ。
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ただ、牡蠣の身の大きさからの遜色はありません。
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細かなパン粉の衣の表情を愛でつつ、ナイフの歯をすすっと挿し入れます。
うんうん、牡蠣の旨味の凝縮感よろしく、程々な迸りをみせてくれる。
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タルタルのヒキの強さにグイグイと貪るようにいただいてしまいます(笑)。
やたら冷え込むおひる時に訪れて。
多少お時間かかります、の但し書きを踏まえてのご注文は、「かきのピラフ」だ。
それって、一から炒め炊いたってことだよねーと思いつゴハンたちの表情を窺う。
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パラパラではなく、ややしっとりな中にバターの風味が残る感じはそふいふことなのでしょう。
そこへ牡蠣のエキスが仄かに滲んで、むほむほといただく感じになる。
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牡蠣は片栗叩いてからしゃっと炒めてある感じ。
ソースパンからソースを垂らしていただけば、それはなんだかとってもズルいお味。
そして、お値段なんと2,000円という牡蠣フライが「的矢がきのフライ」。
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見た目で何処が違うかというと、タルタルソースの量がたっぷりなことぐらい。
あ、ちょっと平たいようなフォルムではあるね。
それでは食べ口の違いはというと、
咀嚼してほら、牡蠣の旨味がより深いような気がしませんか。
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いや、間違いなく深い、と思いたい(笑)。
冬場は何故か、牡蠣の料理でも知られるビアレストラン「レバンテ」。
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「レバンテ」は、有楽町駅前に昭和22年(1947年)に創業。
国際フォーラムに移転したのが、2003年7月のこと。
訊けば、「レバンテ」というのは、
スペイン語で”日の昇る方、東方”といった意味だそう。
スペインのクラブチーム、レバンテUDは、地中海に向けて東方を望むバレンシアのレバンテ海岸からその名を取ったらしい。
つまりは、”日出る國日本”を店名に冠していることになるね。
「ビアンテ」
千代田区丸の内3-5-1
[Map] 03-3201-2661
http://www.okr-j.co.jp/
column/03234