古くから云わずと知れた、
新橋のランドマークのひとつニュー新橋ビル。
夕闇のSL広場から突入して、そのまま階段を上がると突然、不思議な雰囲気に包まれます。
目に付く文字は、中国漢方整体とか、
台湾式マッサージとか、指圧とか癒しRelaxとか。
そんなフロアにナポちんもリコメンドのナポリタン処があるのです。肩は年中凝ってるので、 マッサージや整体のお世話にもなりたいのだけどなぁと呟きつつ、フロアをひと回り。 アダルトショップの角を折れたところで見つかる、赤と橙のストライプ。 「ポワ」は、全面硝子で中が見通せるので、 喫茶店のフリしたマッサージ店じゃないことは一目瞭然です(笑)。
夜の時間帯というせいか、店内は割とひっそりとしていて、 なぜかふと、今はなき「談話室 滝沢」を思い出す。
ご注文は勿論、「ナポリタン」。 するとその注文はすぐさま厨房に通って、早々と炒め音が伝わってきました。 ずざざずざ~、ずざざずざ~っ、ずざざずざ~ぁっ。 北京鍋を呷っているようにお聞こえるその音は、 しっかりと万遍なく炒めようとする意気が篭もっているようにも響きます。
届いたお皿の「ナポリタン」は、 耳に届いていた音にまさに符合するかのような端正な炒め具合。
新橋の某クリニックでの検診の後、 今度はお昼ちょっと前の「ポワ」に闖入してみました。 窓際のソファーに深く腰を下ろすと、 やっぱりなんだか妙に落ち着くこの空間。
和みつつも、朝飯抜きだった勢いで「ナポリタン!」と叫ぶと、 「すみません、ナポリタンは11時15分からになっているのです、すみません」とおねえさん。 えええ、そうなんだということで、アイス珈琲啜りつつ、その時間の到来を待つ作戦に。 その辺りの店内ルールは厳格に運用されているようで、 11時15分を目掛けるように厨房からあの炒め音が聞こえてきました。 お待ち兼ねの大盛り「ナポリタン」が届きます。
しげしげ見詰める麗しき焼き目。間違いなく思い出して食べたくなるナポリタンの佳店、喫茶「ポワ」。
「ポワ」
港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル2F [Map] 03-3580-3764
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