Biergarten「Unions Bräu」で 蔵の麦酒とクセなき雄鹿のロースト

unionsbrau.jpgシェレメチボを経由して、辿り着いた夜のミュンヘン。 中央駅を降り、しんしんと細かな雪が降る中、駅近くのホテルにチェック・イン。 窓からは、幾つものホームを発着する列車たちが見降ろせます。 翌日は、陽が上がるにつれて綺麗に晴れてきました。 地下鉄をちょっと乗り継いで、 降り立った駅は、Max Weber Platz。 しっかり冷えた街角を歩く目的地は、 やっぱりビール蔵です(笑)。
歩道から頭上を見上げると、雲の上で樽に乗った女性のイラストが見つかる。 沢山のジョッキを片手に挙げ、ニカっと微笑んでいて、そこに後光が射して神々しくもある。 このエンブレムがビール蔵「ウニオンス・ブロイ」の目印です。 アーチを描く高い天井のアプローチからホールへ。 unionsbrau01.jpgunionsbrau02.jpg 天井近くには、ホップの毬花が飾られていて、如何にもビール蔵らしく、嬉しくなります。 何はともあれ、まずはビールと、蔵のヘル。unionsbrau03.jpg三角なピルスナーグラスにもニカっと微笑む女性が描かれています。 華やぐような香りとメローなコクとの交叉が美味しいね。 実は、まだ午前中のビール蔵に乗り込んできたのには理由があって、それは白ソーセージが食べたかったから。 unionsbrau04.jpgここでは日曜日でも10:00-12:00の時間帯で提供してくれるらしいのだけど、この日はちょうどそれもお休みのタイミング。 ああ、それは残念と思いつつ、食事をいただくことにします。

お願いしたのは、「牡鹿のロースト」。 二片の鹿肉にキノコのクリームソースをちょっとかけ、そこに樅の木の枝にもみえるローズマリーがあしらってある。unionsbrau05.jpgナイフを持つ右手に少々力を入れて動かすとあっけなくナイフの刃を受け入れる鹿の肉。 ビールのデュンケルとジンの実を使っているというソースにたっぷり浸して口に運ぶと、これまた意外なほどの柔らかさ。 如何にもジビエなクセのない、素直な味わいの中に滋味がしっかと滲む。 うん、いいね。 オレンジの上に添えてくれているのは、ワイルドクランベリーのジャム。unionsbrau06.jpg甘さと仄かな酸味で肉料理、というのも面白いよね。 細かく刻んだベーコンや人参と炒め煮した芽キャベツは、ごろごろと。 仄かな苦みが妙にビールとマッチしたりして(笑)。 unionsbrau07.jpg 別皿には、ジャガイモのクロケット。 スティックタイプのコロッケが5本もあって、結構なボリュームだ。 デュンケルも小さいグラスでいただきます。unionsbrau08.jpgunionsbrau09.jpgあ、そうそう、お隣の常連風のオジさんも召しあがっていたSchweinsbraten mit Knödel は、皮のサクッとが、もの凄く旨かったな。


地元の麦酒呑みに日常的に親しまれている様子のユニオン醸造所「ウニオンス・ブロイ」。unionsbrau10.jpgまたミュンヘンを訪れる機会があったら、今度こそ白ソーセージをいただきたい。 その時間帯には、階下のケラーは営っているのかな。


「Unions Bräu Haidhausen」 Einsteinstraße 42 • 81675 München [Map] +49.89.477677 http://www.unionsbraeu.de/
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