お願いしたのは、「牡鹿のロースト」。 二片の鹿肉にキノコのクリームソースをちょっとかけ、そこに樅の木の枝にもみえるローズマリーがあしらってある。ナイフを持つ右手に少々力を入れて動かすとあっけなくナイフの刃を受け入れる鹿の肉。 ビールのデュンケルとジンの実を使っているというソースにたっぷり浸して口に運ぶと、これまた意外なほどの柔らかさ。 如何にもジビエなクセのない、素直な味わいの中に滋味がしっかと滲む。 うん、いいね。 オレンジの上に添えてくれているのは、ワイルドクランベリーのジャム。甘さと仄かな酸味で肉料理、というのも面白いよね。 細かく刻んだベーコンや人参と炒め煮した芽キャベツは、ごろごろと。 仄かな苦みが妙にビールとマッチしたりして(笑)。 別皿には、ジャガイモのクロケット。 スティックタイプのコロッケが5本もあって、結構なボリュームだ。 デュンケルも小さいグラスでいただきます。あ、そうそう、お隣の常連風のオジさんも召しあがっていたSchweinsbraten mit Knödel は、皮のサクッとが、もの凄く旨かったな。
地元の麦酒呑みに日常的に親しまれている様子のユニオン醸造所「ウニオンス・ブロイ」。またミュンヘンを訪れる機会があったら、今度こそ白ソーセージをいただきたい。 その時間帯には、階下のケラーは営っているのかな。
「Unions Bräu Haidhausen」 Einsteinstraße 42 • 81675 München [Map] +49.89.477677 http://www.unionsbraeu.de/
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