CAFE&SNACK「とれんでぃ」で 突然の伴侶たちと生姜焼き

trendy.jpg新富町一丁目信号の角にある「青森の店」を冷やかした後、何気なく入船の方へと歩道を歩く。 すると視線の右端に「生姜焼」という文字がヒットしました。 おお?っと踵を返そうとしたところに、背後から「おおおお!」という驚嘆と笑いの混じったような複数の声がする。 へ?と振り返るとそこにはなんと、生姜焼き喰らいの大家Gingerちんとその愛人ウーロンイートナポちん、そしてどこへ行ってしまったの?なワシ・ブロちんのお三方がすぐ後ろにいるではありませんか!
trendy01.jpg 「ちょうどこの”生姜焼”に反応したところなんよー」と云うと、 「ものすごーい偶然すねー、我々の目的地もココ、ささ、ご一緒に」。 ということで、 今日のランチ処は、 突然に伴侶を得てのCAFÉ & SNACK「とれんでぃ」です。 扉の向こうには、如何にも”SNACK”な真っ赤なソファーが並ぶ。trendy02.jpg当然のことのように、モニターの下にはカラオケのセットがでんと構えています。 eatnapoさんが「ナポリタンできませんか?」と訊くと、ニコヤカなるオカアサン、ナポさんにぐっと顔を寄せて「ランチタイムはできないけど、そうね、2時頃にだったら出してあげてもいいわよ(うふ)」と仰る。 この数日後に「クマグス」出演を控えていたナポさんは、そんなことはおくびにも見せず、「わかりました!また今日にでも出直して参ります」と応える。 なるほど、こうして1,300食のナポリタンのお皿を積み重ねてきたのだねー。 trendy03.jpg で、ご注文は勿論、「生姜焼」。 湯掻いたモヤシとレタスを従えてやってきたそれは、生姜風味がきっちり利いてて、それ相応に旨いソテー。trendy04.jpgところが、ひと切れを口にした生姜焼きの大家は、人指し指をチチチと左右に振りながら(笑)、「タレに漬け過ぎてから焼くから固くなっちゃうンだよね」と仰る。 云われてみればなるほど、やや繊維質っぽさが歯に触る。 漬けてから焼くか、焼いてから漬けるか、なんだかこの命題にはさらに深い世界がありそうだ。


その時イートナポ氏がオーダーしていた「ハンバーグ」が気になって再訪してみた。 細いウインナーやマッシュルームの薄切りを浮かべた、 さらっとしたホワイトソース。 一面に含む粒つぶは、マスタードのようにも見える。trendy05.jpgパテの歪な形が反って、手作りな風情を呼んでいて、どこかしっとりした不思議な魅了のハンバーグだ。 食べ終えて、ニコヤカなるオカアサンからコーヒーを受け取ったところで、ひとりの常連風サラリーマンが奥のソファーに腰掛けてこう告げた。 「ハンバーグ、ドミグラスソースで!」。 ええ?そんなことメニューにはこれっぽちも書いてないけど、やっぱりそうきたかという雰囲気でキッチンのオトウサンに注文を通すではないですか。 オトウサンが仕込んだドミグラスがどんなものか、ちょっぴり気になるぞ(笑)。

赤いソファーの妖しさとニコヤカなるオカアサンの笑顔が不思議とマッチした、街角のCAFÉ & SNACK「とれんでぃ」。trendy06.jpgあまりにベタなその店名も、ただただ微笑ましいものに思えてきました。 ナポさん、「ナポリタン」食べれたかなぁ。


「とれんでぃ」 中央区新富1-8-2 ハイツ新富1F[Map] 03-3555-6835
column/02968