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そば・軽食「大和食堂」で 麺の下の具宮古そばの原風景
石垣に初めて行った時には、八重山そばと沖縄そばの違いを感慨深く味わったものでした。
ところが宮古では、またそのどちらとも違うと聞いて、それはそれで気になっていたのです。
石垣の「キミ食堂」は宮古出身の方がやっているというそば屋だったけど、辛味噌仕立てという変化球だったし。
そんなこんなで、今は少数派になったといわれる本来スタイルの宮古そばがいただけるお店にやってきました。
平良中心部からちょい離れたところにある「大和食堂」だ。
如何にも地元の食堂、という飾り気のない佇まい。
店内の雰囲気も同様で、営業時間を確認するため電話した時に応対してくれたのは、かなりご高齢のオジイという様子も、オバアもニーニーもお店の切り盛りに参画しています。
壁の品札には、「そば(大)」500円、「野菜そば」「ソーキそば」から「焼きそば」、「カツ丼」「カツカレー」「オムライス」に「焼肉」「野菜いため」「焼きめし」、そして「みそ汁」600円まで。
「そば」より「みそ汁」の方が高いってのも面白いでしょ。
一食目からあまり間もないこともあって、「そば(小)」をお願いすることにしました。
なるほど、一見すると具のないかけそばのようなドンブリ。そしてよく見ると、麺の下にかまぼこのようなタネがチラっと覗いている。
このスタイルが、宮古そばの原風景ということなのですね。
鰹や昆布の出汁がメインでそこにトンコツが控えめに支える、あっさり~としたスープに自然と和む。麺は、平打ちの気配のする。
やっぱり、沖縄そばのそれでも八重山そばのそれでもない感じなのだね。
オジイオバアがにっこり待っていてくれそうな、地元食堂「大和(だいわ)食堂」。看板にある、”冷し物一切”とはどうやら、冷たい飲み物やアイス、ぜんざいの類あれこれを総称するもので、島のあちこちで見つかります。
口関連記事:ソーキそば 味噌そば 「キミ食堂」 本店(07年09月)
「大和食堂」 宮古島市平良西里819-3 [Map] 0980-72-0718