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とんかつ「かつ新」で ランチのランチに肉汁滾るロース生姜焼き
ここにも再開発の影がひたひたと迫っているのか。
大将のキャラが特異だった寿司「鮨の市」も、
有名てんぷら処「みかわ」の支店も、
とうになくなっている八丁堀の一角。
そして、とんかつ「かつ新」に移転のお知らせが貼られたのが11月のことでした。
長年に亘り親しんできた「かつ新」がどこか遠くへ行ってしまうのかと、切なさを一瞬込み上げつつ良く読むと、移転先はお隣のブロック。
「すしふじ」の跡に手を入れて、12月半ばに新装開店を果たしました。
開店数日後に寄ってみる。
マスターはじめ、見知った顔が真新しい内装の景色の中にいるのが、ちょっとこそばゆいような心持ちにさせます。
「かつ新」でランチと云えばやっぱり、
「ランチ」という名のランチ(笑)。つまりはロースかつの定食なのだけど、気取らず騒がず頃合いよく、これがなかなか秀逸な定番になっている。
席に着く前に、「ランチ!」と叫ぶお客さんも少なくないのだ。
再び訪れたカウンターでお品書きを改めたら、こんな一行を見つけた。
それは、「ロース生姜焼き定食」。
移転前からあったのだろうねぇと思いながら、少々値の張るその定食をお願いしました。
ああ、なんとも艶やかな、厚切りロース肉の並びを見よ!焼きの加減も香ばしくしたエッジもニクい肉たちが、ややとろみを伴ったソースにくるまっている。
もうちょっと生姜を利かせちゃってもいい気もするけど、
噛んですっと歯の先に応えて旨味汁を滾らせる。
ぬははは~と大満足の贅沢盛り生姜焼き。
知らなかったなぁ。
「ヒレ生姜焼き定食」もあるよって、Gingerちゃんにお知らせしなくっちゃ(笑)。
ご近所移転に安堵のお馴染み、とんかつ「かつ新」。店頭のスタンド看板を良く見たら、ビールがモチーフになっているのに気がついてニヤリ。
そうそう、「エビフライ」はあるのに「カキフライ」は何故品書きにないのか、訊いてみなくっちゃ。
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「かつ新」 中央区八丁堀2-18-3 [Map] 03-3552-7348