西洋料理「来福亭」で カキバタヤキ最高のご飯の友

raifukutei.jpg人形町の「来福亭」でご無沙汰のランチです。 例によって、「玉ひで」の行列を一瞬の怪訝な目線で一瞥してから、そのお隣の白い暖簾へと正体します。 なぜに久々に此処へとお邪魔したかというと、通りがかりの店頭の「おしながき」の隅に「カキ」の文字raifukutei05.jpgを見つけていたからなのです。 「来福亭」の牡蠣料理、さて、どんなでしょう。
如何にもどこかの企業のお偉いサンとお見受けする恰幅と身形のオジサマと1階奥側のテーブルでご相席。 「来福亭」一階のテーブルは、奥行きのない不思議なサイズなので、妙に距離の近い相席となるのだね(笑)。 raifukutei01.jpg塩の利いた「ポタージュ」を啜っていると、お向かいのオジサマのところへ「カキバタヤキ」のお皿が届きました。 仄かなバターの香りと控えめなタレのような匂いに牡蠣の色合いが混じり漂ってくる。 く~! 俺も早く喰いてぇ(笑)。 そして、意外と間を置かず同じお皿がやってくる。raifukutei02.jpg小麦粉の焼き目を薄く纏ったその身を慌てて割り箸でひっ掴む。 raifukutei03.jpgraifukutei04.jpg フルフリっとした手応え。 そのまま口に運んでひと噛みすると、さっき嗅いだ匂いの延長線上に旨味のエキスが華開く。 むはは、堪まらん。 まだまだ量感のある牡蠣ではないけれど、今でも十分、最高のご飯の友ではないかいな。 もう一方の「カキフライ」はというと、 raifukutei06.jpgraifukutei07.jpg 揚げ油が古いのか、揚げ滓が焦げたような粒子が衣に混じり、所々にガリッと硬い部分を残していて、ちょっと残念なところもある。 raifukutei08.jpgとかなんとか云いながら、ウホウホ食べているのだけどね(笑)。 創業明治37年、人形町の小さな老舗洋食店「来福亭」。raifukutei09.jpg一見質素に映るお皿たちには、手作りの懐かしさにも似た魅力を孕んでいます。 口関連記事:御座敷洋食「来福亭」で 香ばしくヤキメシなオムライス(06年03月) 「来福亭」 中央区日本橋人形町1-17-10 [Map] 03-3666-3895
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